5月14日公開の映画「殿、利息でござる」にフィギュアスケートの羽生結弦が殿様役で出演することが話題になっている。
この映画は江戸時代、重い年貢にあえぐ東北の宿場町で、知恵者が千両を集め、それを藩に貸し出し利息を取るという逆転の発想で町を救う物語だ。
「250年前の実話をもとに作られた、町の人々が節約を重ねてお金を貯める笑いあり涙ありのエンターテインメントです。そうそうたる出演陣ですが、唯一殿様役に誰を呼ぶかはリハーサルの直前まで知らされず、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡をはじめ役者たちは、羽生の出現に心底驚き、また、羽生の存在感と演技を見て納得したといいます。役者から見ても色がついておらず“殿様”と納得でき、敬意をもって対峙できる存在として、羽生に白羽の矢が立ったといいます」(週刊誌記者)
異業種からの抜擢といえばドラマも負けていない。松本潤主演の人気ドラマ「99.9‐刑事専門弁護士‐」(TBS系)でも、松本演じる深山大翔の父親役に抜擢されたのは、バレエダンサーの首藤康之だ。
「各界で名をなす人物の起用は、演技に頼らなくても存在感があるうえに話題性もあり、その人物のファンも取り込める。映画やドラマなどの映像系では、しばらく続くトレンドになるかもしれません」(テレビ制作会社関係者)
ファンにとっては、本業とは違った魅力を楽しめる、ありがたいトレンドなのだ。
(大門はな)