女優・多部未華子が主演を務めるドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS系)が、順調に人気を集めている。同ドラマは、第1話がTVerでの再生回数300万回を突破し、TBSの火曜ドラマ枠で歴代1位となったことが発表された。
「朱野帰子氏の小説『対岸の家事』が原作で、専業主婦が主人公。作中のセリフに多くの女性が共感し、視聴者層が広がっているようです。共働きが当たり前となった現代において、専業主婦でいることに悩む主人公を、多部さんが丁寧に演じています。また、共働きで育児と仕事の両立に悩む“ワーママ”を江口のりこさんが熱演。それぞれの苦悩をリアルに描いている点が、特に女性たちの共感を呼び、SNSでも話題となり、様々なコメントも飛び交っています。見逃し配信での視聴数が伸びているようです」(民放関係者)
そんな同ドラマに視聴者から寄せられるコメントの中には、多部のビジュアルの変化に言及する声も見受けられる。
「多部未華子さん、久しぶりに見たらなんか丸くなって可愛い」「雰囲気が変わった? 最初誰かわからなかった」「あんな顔だったっけ」といったものだが、前出の民放関係者がこう解説する。
「多部は以前、すっきりとした小顔が印象的でしたが、最近はやや丸顔になった印象です。2021年12月に第1子を出産したことを公表しているんですが、その後、体型に変化が見られるようになりました。出産の影響が顔立ちに表れやすい体質のようですね。昨年あたりから『雰囲気が変わった』というSNSでの意見が増えています。ただ、多少ふっくらしたものの、優しい雰囲気が加わり、今のほうが可愛いという意見が多数です。通常、芸能人が太ったり体型が変化すると批判されがちですが、多部の場合は好意的に受け止められているようです」
実は、多部だけでなく、他の女優についてもビジュアルの変化がSNSで好意的に評価されるケースが増えているという。今年の冬ドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」(テレビ東京系)で主演を務めた新川優愛もその一人だ。「久しぶりに見た新川優愛さんが、だいぶふっくらしててびっくり」「新川優愛、太った?」といったコメントが投稿されているものの、詳しく読んでいくと、それらはネガティブなものではなく、好意的に受け取めているコメントとみられるのだ。
「新川さんはロケバスの運転手と結婚し、23年5月に第1子を出産しました。その後、かなりふっくらとした印象になりましたが、もともと高身長で痩せ型だったため、今は“普通の体型”になったという印象です。それに、ふっくらしたことで母親らしい優しい顔立ちとなり、同性はもちろん、男性からの支持も高まっています。結果として、見た目の変化が好感度の上昇につながったようです」(前出・民放関係者)
かつては、女優やモデルが少しでも体型が変わると批判されることが多かったが、最近では、体型の変化が必ずしもマイナスに受け取られない―そんな傾向をテレビ関係者は指摘する。続けてもらおう。
「近年のドラマや映画では、リアリティを重視した作品が支持される傾向にあります。そのため、出演俳優についても、演技力があれば、多少の体型の変化はむしろプラスに作用するようです。特に多部や新川のように出産を経験した30代の女優にとっては、そうした変化が同年代で、同性の共感を呼ぶ要素になっているのではないでしょうか」
これまでは、出産後にダイエットなどで体型を戻そうとする女優が多かったが、これからは“ありのままの姿”を見せることで、かえって視聴者からの共感や人気を得られる時代になってきているのかもしれない。
(渡邊伸明)