シナモンは冷えに効くが要注意、管理栄養士YouTuberが明かした「生八つ橋の許容量」に大反響
冬本番を迎え、暖房器具が活躍する季節となった。そんな中、冷え対策やアンチエイジング効果が期待できる画期的なスパイスとして「シナモン」を紹介したのは、女性管理栄養士で適食アドバイザーのあこさんだ。
しかし、12月17日公開の自身のYouTubeチャンネル「あこの栄養学チャンネル【女性のための栄養学】」で「摂り過ぎ注意」と呼びかけたところ、「そんなに食べませんよ~」といったツッコミ交じりの反応が多く寄せられた。
あこさんによると、シナモンには血糖値コントロール、アンチエイジング、冷え性の改善などが期待できる。一方で注意点として挙げられたのが、シナモンに含まれる成分の1つ「クマリン」だ。クマリンは、摂り過ぎると肝機能障害を引き起こす可能性があり、含有量は種類や産地によって大きく異なるという。
東京都健康安全研究センターの資料をもとに解説すると、クマリンの含有量(1gあたり)は、スリランカ産の「セイロンシナモン」11~17マイクログラムなのに対し、ベトナム産や中国産の「カシアシナモン」は4500~6700マイクログラム。これだけの差があるため、健康面を考慮した1日の目安量は、カシアシナモンが約1.5gまで、セイロンシナモンは約360gまでと大きな開きがある。
飲食店で使用しているシナモンがどこの産地のものかは分かりにくいが、仮にカシアシナモンでも、瓶入りスパイスを10振りしても0.3~0.4g程度だというから、通常の使い方で過剰摂取になることはまずないようだ。
さらに話題は、京都名物の八つ橋へ。八つ橋に使われているのはセイロンやカシアではなく「日本肉桂(ニッキ)」由来のシナモンだという。あこさんはこう語っている。
「焼き八つ橋の場合は最低でも14枚は全然大丈夫だよと。生八つ橋の場合は29枚(が1日の許容量)。まあ、1日で29枚の生八つ橋食べる人あんまりいないよね」
そのほか、シナモンを含む食品の1日の目安量として「ビスケットが130~970枚」「ニッキの飴が284粒」「ベーグル4個」などが挙げられた。日常的な食生活であればほとんど心配なさそうだが、フィリングにシナモンを大量に使用しているシナモンロールなどは、場合によっては許容量を超える可能性もあるというから、食べ過ぎには注意したいところだ。
(所ひで/YouTubeライター)
