日本歴代興行収入第1位に輝いた劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が9月25日にフジテレビ系でノーカット版が放送され、平均視聴率は21.2%と好成績を記録した。
同局はこれまで、9月にテレビアニメ版を放送。11日第一夜「兄妹の絆」は13.3%、12日第二夜「浅草編」は13.4%、18日第三夜「鼓屋敷編」は14.4%、19日第四夜「那田蜘蛛山編」は14.7%、23日第五夜「柱合会議・蝶屋敷編」は15.0%と右肩上がりに視聴率を伸ばしてきた。
物語は、日本の大正時代を舞台に、主人公・竈門炭治郎が“鬼”に襲われ鬼と化した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼たちと戦う姿を描いている。炭治郎は鬼を倒す“鬼殺隊”となるべく剣術の訓練を始めるのだった。選別試験を経て入隊できた炭治郎は鬼と戦う中で、家族や仲間との絆、鬼と化した人々の切なさなどざまざまな経験をしながら成長する。
今作は、鬼が人を食べるシーンや、鬼を倒すため惨殺するなどの残酷な描写が多く存在する。そのため、同作を子供に見せるか見せないか論争が、これまで繰り広げられてきた。今回の放送で初めて「鬼滅」を視聴した人からも「これは子供に見せちゃダメ!」「放送するなら、劇場版のように視聴制限をもうけるべき」などの意見があった。
「劇場版は、PG12指定(12歳未満の小学生以下の鑑賞には、成人保護者の助言や指導が適当)でした。それでも子供たちに人気なのは、家族愛があり、鬼殺隊の努力や戦いに挑む姿、あきらめない心を描いているところだと思います」(映画誌ライター)
何よりも炭治郎の成長する姿が、人々の心を感動させているようだ。