NHKは12月25日、歌手・松田聖子が大晦日放送の第75回NHK紅白歌合戦の出場を辞退したことを発表している。
松田と、その元夫で俳優の神田正輝は、2人の長女で女優の神田沙也加さんの訃報を受け、同21日に北海道・札幌市内で悲痛の会見を行った。松田は斎場に集まった報道陣に向け、「本当に皆さん、お寒い中、申し訳ございませんでした。ありがとうございます」と語っていた。
それから4日が経過し、NHKが紅白歌合戦の公式サイトを更新。その中で「紅組で出場予定の松田聖子さんは、このたび出場をご辞退されることになりました」と報告した。
また、同局の正籬聡放送総局長は22日の会見において、「神田沙也加さんには紅白に2回出場いただき、素敵なパフォーマンスで視聴者の心に楽曲が届いた。NHKにとっても大事な方。お亡くなりになられたことに心からお悔やみ申し上げます」と追悼の言葉を残していた。
「やはり、最愛の娘を失ったショックの大きさははかり知れず、24回もの出場回数を誇る大舞台からの辞退を決めました。ネットでは、この決断を支持する声が並んでおり『それでいいよ。出場してこその松田聖子という(世間の)流れが心配だった。身体も気持ちもゆっくりお休みください』『賢明な判断で、松田聖子さんを批判する人はいないと思う。ゆっくり休養を取ってもらいたい』『今までは困難をバネにしてきたけど、バネにするには辛すぎることです』『プロ意識の高い松田聖子さんがお休みされるというのは、沙也加さんに寄り添っているようで。ちょっと安心しました。母親としていちばん辛いことが起きてしまったのだから』などの反応が占めています」(テレビ誌ライター)
今回の紅白辞退は、全てのファンにとっても理解できる、自然な決断だったと言えるだろう。
(木村慎吾)