好きになった相手を振り向かせる。あるいは、恋人にいつまでも自分のことを好きでいてもらう。どちらも難しいものですよね。恋愛では、そんな悩みを抱えている女性がたくさんいるはず。そこで、悩み解決のために心理学を応用した“焦らしテクニック”を紹介していきましょう。
■ツァイガルニク効果
ドイツの心理学者クルト・レヴィンは「ツァイガルニク効果」を提唱しました。これは、「人は完了したものより、未完了のものをよく覚えている」という効果のことで、実は日常的に私たちも経験しているのです。例えば、連続ドラマなどでは中途半端な場面で話を切ることが多いですよね。その結果、「早く続きが知りたい」「次の週も観たい」と思うわけです。
■ツァイガルニク効果を恋愛に応用するには?
ツァイガルニク効果を恋愛に応用して使うなら、どのような方法があるでしょうか。例えば、盛り上がっている話を途中で切り上げてしまう、デートで雰囲気がよくなっても延長はしない、キスできそうな場面で先送りにするなどがあります。簡単にいうと、相手を焦らして、自分のことをより意識させるんですね。
■ツァイガルニク効果の注意点
このテクニックは適度に使うと効果抜群ですが、やり過ぎると相手に逃げられてしまう可能性もあります。とくに、恋愛経験が豊富ではない相手だと、「避けられてるのかも」「僕と一緒にいても楽しくないのかな」などと不安を与えてしまうかもしれません。あまりに焦らし過ぎて、相手が他の女性に目移りしてしまう危険性もあります。しっかり相手の様子をみながら、やり過ぎないように気を付けてくださいね!
また、LINEなどを未読スルー、既読スルーするというのも、ある種のツァイガルニク効果といえるかもしれません。とはいえ、未読や既読で放っておかれるのって、あまり気分がよくないですよね。自分がされて嫌なくらい焦らしてしまうと、恋が終了してしまうこともあるのでご注意を!
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。