俳優・吉沢亮が10月期の月9ドラマ「PICU 小児集中治療室」（フジテレビ系）で主演を務めることが7月27日、フジテレビ公式サイトで発表された。
PICUとはPediatric Intensive Care Unitの略称で小児専門の集中治療室のこと。同ドラマは広大すぎるがゆえに一刻を争う急患の子供達にとっては“残酷な土地”でもある北海道にPICUを設置し、そこに搬送できる医療用ジェット機の運用を可能にするために奔走する姿を描くメディカル・ヒューマンドラマとなる。
吉沢が演じるのは自身の非力さに打ちのめされ、傷つきながらも涙をぬぐい幼い命を助けようとする、若く経験の浅い小児科医・志子田武四郎。吉沢は昨年、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で、平成生まれ初となる主演を務め高い評価を得たばかり。月9主演も今回が初めてとなる。
吉沢は発表に合わせて「命とどう向き合うか。人の死から何を学ぶのか。そんなシンプルでありとても深い、普遍的なテーマになんの小細工もなく真っ正面から向き合う作品になると思います。人の命を救うのは神様でもスーパーマンでもない。救う側の人間としての未熟さ、葛藤などを丁寧に描ければ」と意気込みを語りつつ、「個人的に子供の頃から、“野球と言えばイチロー”、“ドラマと言えば月9”ってくらいお馴染み感があるものだと勝手に思ってましたので、その主演をやらせて頂けるっていうのはもう。ありがとうございます。よろしくお願いします」とコメントを寄せた。
ネット上では、《月9初出演初主演。本当に繊細な演技と眼差しが観る人を惹きつけてやまない方》《大河ドラマでは青年期から晩年の渋沢栄一を見事に演じられ毎週楽しみに拝見してました。月9での初の医師役楽しみです》《毎週吉沢さんを見られることになるなんて、嬉しい限りです。また素敵な演技で、見ている人たちを魅了してください》など、早くも期待の声が続出している。
「今作の監督やプロデューサーなど、主要スタッフは『監察医 朝顔』（フジテレビ系）も手掛けていましたが、『朝顔』は医療ミステリーというジャンルに留まらず、登場人物の日常を丁寧に紡いだ演出が高く評価され、現在シーズン2まで作られています。今作も連続ドラマとしては初の小児集中治療にフォーカスするなど、これまでの医療ドラマとは一線を画したものになりそうです。
また、吉沢は大河ドラマ以降は舞台、映画でしか演技を観る機会はなく、地上波には10カ月振りの登場となります。大河終了後のインタビューで『（大河の撮影は）あまりに無我夢中だった。今後の芝居に影響が出るだろうな』と大きな経験を積んだことを明かしているので、どのような演技を見せてくれるか期待したいです」（芸能記者）
大河の経験が月9でどのように生かされるのか楽しみだ。
（柏原廉）
