俳優・香川照之が興じていた“夜のカマキリ先生”の姿は、その出立ちも相まって、「異様な光景」だったという。飲食店での性的ハラスメントが報じられたベテラン俳優だが、さらなる悪態の過去が蒸し返されている。
8月26日放送の情報番組「THE TIME,」(TBS系)で、冒頭から視聴者に向けて頭を下げた香川。2019年7月、銀座のクラブで同席したホステスの体を触り、のちにPTSDを発症させた件に対する謝罪だったが、実はほかにも夜の店での“暴れ行状”があるというのだ。
あるテレビ局関係者が週刊誌「FLASH」に明かしたところによれば、香川は性加害を起こした店で“従業員総出の出迎え”を受けるほどのVIP待遇で、趣味であるボクシングや昆虫の話を振られ、たびたび上機嫌になっていたという。
NHKのEテレでは昆虫マニアの香川がカマキリ先生役を務めることでお馴染みの教養番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」が好評だが、夜の店でのそれは、より大胆なものだった。昆虫の話題を振られると、香川はノリノリで服を脱ぎながらカマキリのモノマネを始め、最後は肌着一丁に。同関係者は、その場にいた従業員らは平然と笑っていたものの、「いま考えると異様な光景でしたね」と振り返っている。
泥酔状態になると声のボリュームも上がり、次第に命令口調で暴言を吐くことも多く、その姿はTBS系ドラマ「半沢直樹」の大和田常務そのものだったという。失禁騒ぎで出禁扱いとなる店も多かったようで、バラエティ番組関係者との打ち合わせでは、足を組んだまま説明を聞き流し、「わかった、わかった。言われた通りにすればいいんでしょ」と横柄な態度を取ることがあったとも明かされている。
「次々に夜の店での“暴走”が伝えられている香川ですが、同誌はその原因が『遅咲きのブレイク』にあると指摘。香川が46歳にして飛び込んだ歌舞伎の世界では、本来、10代の頃から銀座の“流儀”を学んでいくものの、彼が夜の女遊びを覚えたのは『半沢直樹』のヒットが記憶に新しい2013年ごろ。そうした場での女性との接し方に免疫がないまま、品性に欠ける行動に出てしまったのかもしれません。
なお、俳優仲間の梅沢富美男は8月29日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、『確かにそういう噂はいっぱいあったよ。いろんな人から酒癖が悪いって聞いていた』と証言しており、その暴走ぶりはよく知られた話だったようですね。ネット上でも『夜の遊び方を教えてくれる人がいなかったのかなぁ』『歌舞伎役者でもあるから、もう少し粋な遊び方をしてほしいものだと思う』『自分を注意してくれる人の存在は大事ですね』などの反応が上がっています」(テレビ誌ライター)
「半沢直樹」以降も映画やドラマの話題作に引っ張りだことなり、超人気俳優にまでのぼりつめた香川。長いキャリアの末につかみ取った名優としての立場は今、音を立てて崩れようとしている。
(木村慎吾)