弁護士でタレントの橋下徹氏が2月13日、「めざまし8」に出演。大手回転寿司チェーンの「スシロー」で起きた迷惑行為の動画拡散問題について持論を展開した。
番組では未成年の客が卓上の醤油差しの注ぎ口を舐めたり、未使用の湯呑みをなめ回して戻したりなどの迷惑行為について岐阜県警が偽計業務妨害の疑いで捜査していることや、動画の撮影者とSNS上で最初に動画を拡散させた知人とみられる関係者らも月内に書類送検する方針であることを紹介。このニュースに対して橋下氏は、「刑事事件にするというのは原則なんでしょうけど、ただ厳罰にはほかの罪と比べてなりにくいと思います」と弁護士としての見解を明かしつつ、「これは民事の損害賠償額としてきちっとした額を請求すべきだと思う」と語った。
さらに、橋下氏は動画が拡散されたことにも触れ、「動画の投稿で被害が広がるわけでしょ。他人の動画を消すというのは“表現の自由”でこれは難しいけれども、自分の動画で『失敗した』と思った時の取り消しもこれもまた難しいんですよ、今」と拡散を防ぐことも、投稿者本人が取り消すことも難しいと発言。その上で「これはやっぱり、今あるクーリングオフでも何でも契約を失敗した時には取り消しができるように、自分の動画の場合に『しまった』と思ったら消せるような仕組みが必要だと思います」と持論を語った。
その理由として「この1つのいたずら行為で一生を棒に振るっていうのは僕は制裁としてきつすぎると思う」とし、「消すための費用面をその人に負担させても、動画を投稿した本人がまずいなと思った時には消せるような仕組みを僕はこれからのデジタル社会では絶対に必要だと思いますね」と訴えた。
しかし、ネットでは《そういう問題? 消せばいいやって余計なりそう》《消せばいいってもんじゃない》《動画を消す消さないじゃなく、行為がダメなのに》《動画公開ではなく、動画の中身が問題なんだけど。公開せず内輪でならあんな汚い行為してもオッケーとかではない》などと反論が殺到している。
「1980年に大阪府枚方市で中学生5人がコンクリートのブロックを線路に置いて、その結果、列車が脱線。奇跡的に死者は出ませんでしたが、車両は線路脇の民家に突っ込み100人以上のけが人が発生するという事件がありました。いたずら行為が重大事件に発展するということは、ネットに限らず現実でも起こりえます。刑事事件になりかねないいたずら行為もネットで拡散されなければお目こぼしするような橋下氏の意見に、当のネット民たちが猛反論している格好です」(週刊誌記者)
自身の発言を「しまった」と思って取り消したいと考えていることがあるのかもしれない?
(柏原廉)