2月14日に放送された「もう一度、逢いたくて旅にでた。」(日本テレビ系)で、俳優の松坂桃李がGP帯バラエティ番組の司会に初挑戦した。
この番組は、有名人が「先の見えない人生に一条の光を差し込ませてくれた恩人や、苦楽をともにした仲間たち」などもう一度会いたい人へ心を込めた贈り物を届けるための旅路を追うもの。
松坂はお笑いコンビ・サンドウィッチマンの2人と進行役を担当。初の司会に「寝られなかったです」と話し、自身がもう一度会いたい人として故樹木希林さんを挙げている。
「松坂は2012年に公開された初主演映画『ツナグ』で希林さんと共演。当時を振り返り『新人の僕に、毎朝“松坂さん、ちょっと本読みしましょう。私もう最近覚えが悪いから付き合ってもらえる?”と。今思うと緊張をほぐして、セリフの間とか、ニュアンスとかを伝えたくてやってくれた』と語りました。『もう一度会えたら、あの時はありがとうございましたと言いたいです』と感謝の気持ちを話していました」(芸能ライター)
そんな松坂は、昨年公開された主演映画「流浪の月」の完成披露試写会で、希林さんにまつわる不思議なめぐり合わせについて話している。
「本作は10歳の時に誘拐事件の被害者となった更紗(広瀬すず)と事件の加害者とされた文(松坂)が15年後に思わぬ再会を果たす物語。イベントにて、映画の内容にちなんで『切っても切れない関係、宿命の関係』について質問された松坂は、『ツナグ』で共演した希林さんの名前を挙げています。この時希林さんが演じたのは、松坂演じる主人公の師匠で祖母のアイコ。松坂はあれから10年の月日を経て主演した『流浪の月』で、希林さんの娘の内田也哉子が文の母親役を演じることに対し、『お母さん役を也哉子さんがやられると聞いてゾクッとしました。何とも言えない感情が巻き起こったんです』と表現。『希林さんがこの映画を観たら何というのかな』と感慨深げに語っていました」(女性誌記者)
“心の師”とも言える大女優と不思議な縁でつながる松坂。その活躍ぶりには、希林さんも天国で目を細めているに違いない。
(窪田史朗)