TOKIO・城島茂が、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題が事実認定された件を「完全スルー」したとして物議を醸している。城島がメインキャスターを務める情報番組「週刊ニュースリーダー」(テレビ朝日系)の9月2日放送回でのことだ。
同問題をめぐっては、「外部専門家による特別チーム」が4日前の火曜日(8月29日)の会見で、ジャニー氏が長期間、多数のジャニーズJr.に対し、広範に性加害を繰り返していたことを「事実」と認定。背景には多くのマスメディアが正面から取り上げず、報道機関として不自然な対応をしてきた点も指摘している。
そうした中、2日の番組では、ジャニーズに長く所属してきたTOKIOのリーダーが何を語るのかに注目が集まったが、メイン企画「今週の気になるニュース!」に今回の特別チームによる事実認定に関するニュースは含まれていなかった。
番組終盤には、放送翌日の9月3日が、同局で長らくアニメを放送されている国民的キャラ「ドラえもん」の誕生日であることが伝えられ、城島は「今日が国分太一、ウチのメンバーの誕生日。毎回、太一とよく言うんですよ。『3日がドラえもんなんだ』って」と楽しそうに話していた。
「城島は、トップからの辞任が噂される藤島ジュリー景子社長の後任候補として、所属タレントの東山紀之や井ノ原快彦らとともに一部報道で名前が挙がっていたほどの大物。TOKIOのリーダーとして、また、情報番組のメインキャスターとしても、この問題を避けては通れないはずですが、ネットではこの日の『完全スルー』に対し、『全く触れないのはあまりに情けない』『今週、世間が1番気になるニュースは完全にジャニー氏のニュースなんですが』『自分のところの不祥事についてはコメントしないというのはキャスター失格』『性加害には一切触れずに国分の誕生日?番組に関係ない』などの批判が続出。世界でも大きく報じられている問題だけに、『ドラえもん』と国分の誕生日について笑顔で話している姿は“呑気”に映ってしまったようです」(テレビ誌ライター)
9月7日のジャニーズの会見を前に、5日現在では東山が社長となる見方が強まっているが、城島としては「週刊ニュースリーダー」の翌日に放送される同じテレ朝の「サンデーLIVE!!」でメインキャスターを務める先輩・東山に、ジャニーズタレント代表としてのコメントを集約させるつもりだった可能性もある。ただ、そうだとしても、国分の誕生日の話を出してしまったのは、不自然さを強調してしまったのかもしれない。
(木村慎吾)