ジャニーズ事務所の創業者、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、同事務所の所属タレントととの契約を見直す企業や自治体が増えつつある。
毎日新聞によると、ジャニーズ事務所所属タレントと契約関係にあるとみられる企業・自治体103組織に取材したところ、大手企業を中心に少なくとも25社が起用を見送る方針であるという。
ジャニーズ事務所は9月13日、「今後1年間、広告出演並びに番組出演等で頂く出演料は全てタレント本人に支払い、芸能プロダクションとしての報酬は頂きません」と発表。スポンサー離れを食い止める対策という意味もあるのではないかとの指摘も出ている。
そんな中でひとり「無風状態」なのが、嵐の櫻井翔で、その裏側について、9月18日配信の「日刊ゲンダイ」が報じている。記事では、
「櫻井がCMに出演しているアフラック生命保険が、個人に非はないと思える所属タレントの活躍の場が奪われるのは遺憾だとして、事務所との契約から櫻井との個人契約に変更することを検討。また、櫻井が務める『ジャパンラグビーアンバサダー2023』について仏紙『ル・モンド』が起用を疑問視するも、日本ラグビー協会は事務所の社会的責任と櫻井個人の活動は別と継続を発表し、月曜キャスターを務める『news zero』を放送する日本テレビも継続起用を表明していることを例に挙げ、ジャニーズ事務所所属タレントの多くがCMや出演番組を失う危機にある中、櫻井だけ“無風”な背景に、櫻井の父の存在がチラつくと指摘しています」(芸能記者)
櫻井の父・俊氏といえば総務省で事務次官、電通の副社長を歴任。2016年に当時の舛添要一都知事がスキャンダルで世間を騒がせた際には、次期都知事候補に名前が挙がったこともあった大物だ。
「放送政策を管轄する総務省のトップの後は電通グループの副社長にもなっており、テレビ局との関係は深い。こうしたことから、櫻井だけ無風の現状に櫻井や俊氏が“上級国民”だからなのかといったジャニオタの声を日刊ゲンダイは紹介しています。櫻井以外のジャニーズタレントのファンからも羨望と嫉妬の声があがっています。いわく『櫻井君だけ特別扱い?ズルくない?』『しかたない…櫻井は他のジャニタレとは育ちが違う』『櫻井翔は親ガチャ最大の成功例』等々です」
東山紀之ジャニーズ事務所新社長は、テレビ番組のジャニーズ忖度について「忖度の必要なし」と語ったが、それも櫻井だけは別なのか…。
(石見剣)