12月24日に放送された「M‐1グランプリ2023」(テレビ朝日系)で審査員を務めた山田邦子が、番組の最後に残したコメントが反響を呼んでいる。
今回の第19代王者は、髙比良くるまと松井ケムリによるお笑いコンビ・令和ロマンとなった。史上最多8540組のエントリーがあった今回の決勝には、カベポスター、くらげ、さや香、真空ジェシカ、ダンビラムーチョ、マユリカ、モグライダー、ヤーレンズ、令和ロマンの9組と敗者復活枠・シシガシラの10組が出場。最終決戦には、さや香、ヤーレンズ、令和ロマンが勝ち進み、審査員7人のうち、ヤーレンズが3票、令和ロマンが4票を獲得。僅差での令和ロマン優勝となった。ファーストラウンド1位通過だったさや香は、残念ながら1票も入らなかったどころか、番組の最後で審査員の1人だった山田から笑いながら「さや香の最後のネタは全然よくなかった」と愛のムチをお見舞いされることになったのだ。
さや香が最終決戦で披露した「見せ算」というシュールなネタが「よくわからなかった」とした山田の発言に、世間は愛情を感じたようだ。山田のコメントには、「『さや香、何でそのネタのチョイス?』というモヤモヤ感をひと言で邦子さんがぶっ込んでくれたことでさや香・新山の姿も映り救われたかなと思いました」「山田邦子終始いい仕事してたわ」「あのひと言で山田邦子、あんたが主役だよ」「審査員はストレートに言ってくれることがありがたい」「“さや香が面白くなかった”じゃなくて“ネタがよくなかった”と言語化してくれたことで、さや香自身の面白さは否定せず、選択ミスのしょうもなさをイジる形になって救われた」といった声があふれている。
「コンプライアンスが重視されるようになり、テレビで本音を言う人が限りなくゼロに近くなっていた現状を、山田が見事に打ち破ってくれたような爽快感を味わった人も多かったのでは。山田の発言を『愛情』と受け取る視聴者が多いこともほほ笑ましいですね」(女性誌記者)
愛情のある本音なら、世間だってちゃんとわかるものなのだ。