小芝風花主演ドラマ「大奥」(フジテレビ系)の第9話が3月14日に放送され、世帯平均視聴率は5.0%を記録した。
今話でも、大奥内の不幸は続く。倫子(小芝)やお知保(森川葵)らが増上寺代参の日、お知保の子・家基が殺されてしまう。それは、松平定信(宮舘涼太)の命で猿吉(本多力)の手によるものだった。
嘆き悲しむお知保は日に日にやつれ、自分を追い込んでしまう。そんなお知保を救ったのは、倫子の優しさだった。
倫子を演じる小芝の演技は、視聴者の涙を誘い、好評を得ている。
しかし、視聴率はなぜ低迷しているのだろうか。
「視聴者からは“残虐なシーンがあり、観ていられない”“あまりにも史実からかけ離れている”“ドロドロの中に爽快感がなく、残念なストーリー”などの不満があるようです」(テレビ誌ライター)
確かに、史実で倫子は2人の姫を産んでいる。千代姫は2歳で夭折とはいえ、死産にされてしまい、次女の万寿姫に至っては、登場さえしていない。家基は満16歳で没したが、今作では幼児期に殺害された。
「今作でいちばん気になっていたのは、倫子の家治(亀梨和也)を思う恋心や慈愛は伝わってきましたが、家治からは伝わってきませんでした。今話で、家治は自分が徳川の血を受け継いでいないことに引け目を感じ、そんな自分は倫子を欺いているのでは…と思い悩んでいました。それが、あの冷めたような複雑な視線だったのかと納得しました。その気持ちを打ち明けた後、倫子と家治の関係がどうなっていくのか、今後が楽しみになりました」(前出・テレビ誌ライター)
第10話では、亀梨が歌舞伎役者も演じ一人二役に挑戦する。終盤のキーマンとなる歌舞伎役者の演技に期待したい。