現在のフジテレビにおいて最も“気まずい”番組が3月一杯で終了を迎えることになったようだ。中居正広氏が起こしたトラブルをめぐる一連の報道で、女子アナをタレントに“上納”するような風土があった疑惑まで取りざたされている同局で、港浩一前社長の肝いり案件とされた深夜バラエティ「オールナイトフジコ」は、局の刷新が急務の中で、スポンサーが集まらず続行が困難となってしまったとも伝えられている。
同番組は、港氏がディレクター時代に手がけ、世に女子大生ブームを巻き起こした伝説のバラエティ番組「オールナイトフジ」の“令和版”で、同氏の社長就任に伴い2023年春から放送を開始。スタジオには15名ほどの現役女子大生からなる「フジコーズ」が勢ぞろいし、明日のブレイクを夢見て奮闘する様子や、“大人な”企画に挑む姿などが好評だった。
しかし、1月頃より元タレントの中居正広氏による女性トラブル報道が過熱し、フジテレビ社員による“上納疑惑”が浮上すると、深夜テイストの強かった同番組は真っ先に打ち切りのウワサが飛び交い、3月末での終了が決まったという。
「23年4月の初回放送には、港氏と、当時フジテレビの専務だった関西テレビ・大多亮社長もお祝いに駆け付けてゲスト出演しています。大多氏といえば、中居氏のトラブル内容を同年6月の時点で把握しておきながら、港氏とトラブルを公表せず中居氏の番組起用を継続させた責任者の一人。そんな2人の姿も印象的だった番組ですが、23年11月には、番組MCのお笑いコンビ・さらば青春の光の森田哲矢が、自身のYouTubeチャンネルで『ハライチ岩井に続け!!森田と19歳の結婚大作戦!!』と題した動画を投稿し、18歳下のタレント・奥森皐月と結婚したハライチ・岩井勇気への嫉妬心を爆発。動画内で『俺も19歳と結婚したい!』とアツく語ると、『オールナイトフジコ』総合演出を担当するディレクターは、Xから同動画の告知投稿を引用し『森田さん、近くに19歳4人もいますよ!』と投稿。実際、当時の『フジコーズ』には19歳の女子大生が4人いたことから、番組ファンの間では“キモい”との反応や、『ただでさえ公開ハラスメント番組なのに』『番組スタッフがタレントをそういう目で見てると思われかねない…』などの声が寄せられ、のちにディレクターは投稿を削除しています」(テレビ誌ライター)
現在も進められている第三者委員会による調査で、こうしたフジテレビ内にはびこる“番組に関わる女性をあっせん・上納するかのような言動がはびこる文化”にどこまでメスが入れられるのか。
(木村慎吾)