渦中のお笑いコンビ・とろサーモンの久保田かずのぶがさる2月21日夜、ラジオ「とろサーモン久保田の冠ラジオ枠買ってもらった」（渋谷クロスFM）に生出演。この間SNS上でしかコメントしていなかったオンラインカジノ賭博への関与を完全否定したが、“第一報後の対応”が不可解だとの声が上がっている。
久保田は、同じ吉本興業の後輩である9番街レトロ・なかむら☆しゅん、ダイタク・吉本大、同じM-1王者の令和ロマン・髙比良くるまらとともにオンラインカジノで違法賭博をした疑いで、警視庁から任意の事情聴取を受けていたことが2月14日までに報じられた。なかむら☆、吉本は自身の口からコメントを出すことなく、テレビレギュラーや舞台をすべて降板。髙比良はコンビのYouTubeを通じて事実を認め、謝罪。活動自粛を選んだ。
そんな中、久保田だけは18日に、「現在の状況など金曜日のラジオで一言喋らせてもらいたいと思います」とXにポスト。この“事前PR”によって、ローカルラジオが俄然注目されることとなった。
その番組冒頭。久保田は事情聴取されたことを認め、「関与をしていないと否定しました。で、短時間で終わりました。刑事さんが『今後の聴取の予定はないと思います』ということを言われました」と報告した。さらに、「切り抜きで『久保田が謝罪』みたいな感じの見出しで、ネットニュースで書かれていることに関しては、ちょっとイヤな思いしています」「新聞かなんかに（報道が）出た時に激高していましたけども、今はもう熱も通り越して、冷めてる部分は正直あります」などと自分の本音も交えたのだった。
ただ、この声明発表までの間、18日深夜に放映予定だった久保田とウエストランド・井口浩之による「耳の穴かっぽじって聞け」（テレビ朝日系）は休止。これが、久保田が“ダークゾーン”だったという印象を与えてしまう措置だったため、久保田のラジオ生声明の後に、Xでは「関与してないなら早めに『捜査協力しただけ』と発表すべき」「事情聴取を受けただけで放送が飛ぶのはおかしい」など、釈然としない気持ちを表した声が見られた。関与が疑われて1週間も沈黙したため、「何も無かったのにラジオまで引っ張り勿体つけてしゃべるあざとさ」と、久保田の対応力を指摘する声もあった。
「本人の口からシロであることが語られたことで、仕事は通常通りに戻るでしょう。しかし、番組が差し替わるという急務策が取られた既成事実は残りました。これがその時点で、どこか後ろ暗いことがあるのではないかとの印象を強く残した。今後は被った風評被害をトークネタや漫才で笑いに変えて、そうしたマイナスイメージを払拭していくしかありません。逆に言えば、M-1芸人の腕の見せどころかもしれませんね」（週刊誌の芸能記者）
明暗分かれたM-1王者。久保田の大逆襲に期待したい。
（北村ともこ）
