お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が日本のトップユーチューバー・HIKAKIN（ヒカキン）に噛み付いた。発端は、ヒカキンが動画内で述べていた“お金の価値”にまつわる持論である。
ヒカキンは3月14日公開の「『俺らの100万円はヒカキンの100円』にブチギレるヒカキン」と題した動画で、視聴者から届いたという「お前の100万円なんて、どうせ100円くらいだろ」との書き込みを紹介。
これにヒカキンは「全然違うのよ。これだけは“ああ、そうだね”とは絶対に言えないね」とし、「むしろ、もっと価値を分かってるよっていう。稼ぐ大変さをめっちゃ分かってるから、むしろもっとケチよ。めっちゃ書かれるの、コメントで。『ヒカキンにとっての1億なんて俺の1万円くらいとしか思ってないんだ』って。俺にとっての1億の方がもっと重いから。どんだけ稼ぐのにキツかったか。命削ってるっつーの！」と怒りの反論を展開していた。
これに対し粗品は、3月24日公開の動画で、ヒカキンがM-1グランプリを制覇した令和ロマンに高級腕時計やワインなど合計1500万円相当のプレゼントを渡す動画を公開していた件を持ち出し、「ほな、なんでM-1優勝直後の令和ロマンに1500万円相当のプレゼントできるん？ それはもうお前の中での金の価値が軽いか、芸人にリスペクトないかのどっちかやろ。M-1グランプリというお笑い芸人の最高峰の大会の優勝の対価が賞金1000万円。これをポーンと（超える）1500万円相当のロレックスをプレゼントとかやってた。それはお前の中で価値が軽いから平気でできるんやないの？ もし1500万円はエグい（大金）と思ってるんやとしたら、頭おかしいよ。なんで初対面の令和ロマンにそれできんの？」などと指摘した。
粗品は、ヒカキンのこの振る舞いが気に食わなかったようで、「どういう意味、それ。イヤな社長やん。芸人が1番嫌いやで」「お前のやっている仕事で何が命削ってるやねん、ドアホ！…って思っちゃいますね。そんなにマウント取りたいんやったら、言わせてもらうよ。芸人の方が偉いよ。だってお前ユーチューバーやもん」などと言い放っている。
「粗品の表現は荒々しいものとなりましたが、ヒカキンが強弁した『俺の方が価値分かってる』『命削ってるっつーの！』などの言葉は、当初から他の職業に対する軽視ではないかなどと賛否を招いていました。また粗品が指摘したように、M-1優勝賞金を軽く超える金額の“お祝い”をしたことにも疑問を呈す人が続出。しかも、ヒカキンは令和ロマンと初対面というのですから、こうしたツッコミが出てしまうのも無理はないでしょう」（エンタメ誌ライター）
粗品は以前から、芸人へのリスペクトを欠く行動に苦言を呈してきたことから、ヒカキンのお金の持論よりも、令和ロマンへの接し方に怒りを覚えたのかもしれない。
（木村慎吾）
