4月29日、埼玉・越谷市のイオンレイクタウンにて開催予定だった、アイドルグループ・≠ME（ノットイコールミー／通称ノイミー）の10thシングル「モブノデレラ／神様の言うとーり！」発売記念スペシャルリリースイベントが、開始直前にまさかの中止となった。あまりにも突然の展開だが、関係者によれば、会場内ではイベント開始前からザワつく空気が広がっていたという。
「会場スタッフに対して、20人以上の“ファンではない”来場者による参加券の強奪や暴力行為があり、警察が介入する事態に。安全な開催が難しいと判断されたようです。単なるファン同士のもめ事ではなかったみたいですね」（現場関係者）
ノイミーは、元AKB48・指原莉乃が手がける“3姉妹グループ”で、“姉”の＝LOVE（イコラブ）、“妹”の≒JOY（ニアジョイ）と並び、“イコラブ3姉妹”として活動している。今作は「10th両A面シングル」と銘打たれた、ノイミーにとって節目の作品だった。タイトルにある「神様の言うとーり！」が、今は何とも皮肉に聞こえてしまう。今回の件について、あるアイドル評論家はこう話す。
「今回のイベントがそうなのかはわかりませんが、最近のアイドルイベントって、優先入場券だけじゃなくて、ステージ前方の“VIPエリア”みたいな席が高額で販売されていることが時々ある。それを“ビッグファン”と呼ばれる古参がまとめ買いして、自分の“子分”みたいなファンに渡すっていう、現場の縄張り化が起きちゃう。それで周囲のファンとバチバチになって、トラブルになることもあるんですけど…。今回の事態がそうしたトラブルが発端だとすれば、『ファンでない来場者』がどう関わっているのか？とにかくショックですね」
SNS上では、「楽しみにしてたのに…」「なんでこんなことに」「メンバーの顔が見たかっただけなのに…」といった、悲しみと怒りの入り混じった声が多数。一部ファンからは「こんな時こそ、メンバーを守ろう」「運営の判断は正しかったと思う」といった温かいコメントも寄せられていた。
指原自身は、過去に“アイドルとファンの距離感”を誰よりも真剣に考えてきたと伝えられる。今は表に出ることよりも、裏からグループを支える立場として、あらゆる現場に目を配っている。距離が近いことは、アイドルにとって強みであり、同時にリスクでもあるが、指原の中で「どうすればアイドルを守れるのか」が、またひとつ課題となったに違いない。
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