LINEやチャットにおける「既読スルー」は、時に人間関係を破壊するほどの威力を持つ行動のひとつ。夕方に送ったLINEが、夜になっても返信なし。既読はついているのに、おかしいなぁ…なんてことは日常茶飯事かもしれませんが…。実は40代女性の既読スルーには、年齢特有の“ある事情”が隠れているパターンも多いようです。
■20代・30代の既読スルーは「意図的」!?
40代女性が若かりし頃の既読スルーといえば、
・恋愛における焦らしテク
・返信したくない相手への牽制テク
が一般的でしたが、年齢を重ねた今はまったく異なる事情が垣間見えます。
■40代以上の既読スルーは「うっかり」!?
40代後半である筆者が同世代を中心にヒアリングを試みると、見えてきたのは「年齢特有の変化」を理由とする既読スルー!具体的には…
「プライベートのLINEは帰宅してからゆっくり返信しようと思っているのに、仕事で疲れ果ててしまい、返すのを忘れてそのままにしてしまうことが増えた」(40代半ば女性/東京都)
「以前は仕事帰りの電車での移動時間をLINE返信にあてていたが、最近は疲れちゃって寝ることが多いので結果として既読スルーや未読スルーが多い(笑)」(40代後半女性/千葉県)
「“あとで返信しよう”と思っていて、たいてい忘れる。年齢による脳内キャパオーバーを感じます(苦笑)」(40代半ば女性/静岡県)
このような声が多く聞こえてきました。20代や30代の頃には「意図的な既読スルー」を常習していた人でも、40代を過ぎると「うっかり既読スルー」へと変貌を遂げている実態は否めません。確かに多忙だけでなくそこに「加齢」が加わると、どうしても“うっかり行動”が増えがちな面は筆者自身も痛感しています…!
大人世代の「既読スルー」の裏側には、“加齢要素”という切実な事情が潜んでいると思えば、40代以上の相手にLINEをして返ってこなくても「スルーされた!」と落ち込む必要なんてないのかもしれないですね。
(並木まき/元市議会議員・メンタル心理カウンセラー)