フリーアナウンサーの宮根誠司がMCを務める「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)の8月11日放送の内容が、物議を醸している。
この日、前半の放送は、お笑いコンビの雨上がり決死隊・宮迫博之の二股不貞報道の釈明。警視庁高井戸署員が2015年12月、万引き事件の捜査で当時中学生の少年2人に対し恫喝していたことなどが取り上げられた。その後、後半の放送でもっとも時間を割いた話題は「知られざる北朝鮮の観光戦略を徹底解剖」だった。
番組では、北朝鮮による観光PRのホームページ動画を流し、はては、“ピョンヤン冷麺は最高においしい”と、グルメ情報まで紹介した。
これに対し視聴者からは「北朝鮮ツアーをいかにも勧めるかのような報道が今、大事なのか? こんな状況の中、不適切とは考えないのか」との叱責が飛んだ。
北朝鮮に詳しいジャーナリストも、この日の放送内容に首をかしげる。
「グアムへの攻撃発言で問題になっている北朝鮮への渡航が可能であるとの内容を放送するのは、いかがなものかと思う。北朝鮮に観光に行き、1年以上拘束され、6月13日に昏睡状態で帰国した米国人大学生がその6日後、亡くなった件があったばかり。そのことには触れず、宮根アナは『未知の国に対する興味がある』などと発言。理解しがたい内容でした」
日本の外務省が“北朝鮮への渡航自粛”を呼びかけていることも報じたが、「ミヤネ屋」はなぜ、この時期に放送したのか。良識が問われることは間違いなさそうだ。