ドンマイ真凜!「シニアほろ苦デビュー」は羽生結弦も通った道だった

 フィギュアスケートのGPシリーズ・カナダ大会で、不本意なシリーズ5位発進となった本田真凜選手。本人も、シニアで成績を残すことは容易ではないことを痛感したようだ。

「10月7日のジャパンオープンで女王・メドベージェワ選手と同じ土俵で滑ったときは、かなり緊張したようです。自己最高の得点を出すも6人中5位。メドベージェワのジャンプを見て、自分とのあまりのレベルの違いに『まだまだだと思った』とインタビューで語っています。それでもカナダ大会では、SPこそ10位だったものの、FSではSPで評価の低かったスピンもジャンプも決めて5位まで挽回したのですから大したものです」(スポーツライター)

 とはいえ、浜田美栄コーチが「練習不足」を指摘したこともあり、世間の風当たりは強い。

「世界トップ選手とのレベルの違いに、シーズンに入ってから気づくようでは遅すぎます。いい意味でも悪い意味でも注目され、マスコミからちやほやされ、勘違いしてしまっていたところもあるんじゃないでしょうか」(女性誌記者)

 練習嫌いでも、FS単独3位を取れる実力はある。浜田コーチの言う「シニアで戦うことへの心構えを持って、そのための練習をちゃんとすること」「人間なんだからミスがある。そのリカバーの練習をたくさん積むこと」が実行できれば、実戦に強い滑りができるようになるはずだ。

 落胆することはない。あの羽生結弦選手でさえも、大きな期待を受けて臨んだシニアデビューの年は、GPシリーズのロシア大会で7位、NHK杯で4位といまひとつの成績だった。本田選手のこれからは、今後の精進にかかっている。せっかくの才能。羽生選手のように開花させてほしいものだ。

(芝公子)

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