大みそかに放送される「第66回NHK紅白歌合戦」の出場歌手51組が26日に発表されたわけだが、未だ各所で出場歌手たちの悲喜こもごもの話題で盛り上がりを見せている。
今年は乃木坂46やゲスの極み乙女。、星野源など、紅白合わせて10組のアーティストが初出場。そのほかには19年ぶりの近藤真彦や18年ぶりのX JAPANの出演も決まるなど、そのアーティストのファンたちは歓喜に満ちている状態だが、一方で昨年からガラリと顔触れが変わったことも事実で、じつに16組のアーティストが出場リストから消えた。
3年連続で出演し、今年も顕著な活躍を見せていたきゃりーぱみゅぱみゅもまさかの落選組。きゃりーは発表から一夜明けた27日にツイッターで「今年は残念ながら紅白ダメでした。。朝からずっと泣いてる」と悲しみのツイート。最後は「落ち込んでいる暇はない! ますます頑張っていきます」と明るく切り返してみせたが、同ツイートはすぐさま削除。それでも落選直後に受けたダメージが大きかったことは間違いないようだ。
また、出場歌手発表直後に公式ホームページにてまさかの“紅白卒業宣言”をしたももいろクローバーZだが、運営の前向き卒業宣言とは裏腹に、メンバーの佐々木彩夏が『昨日 さみしくて心がぽっかりしちゃったよ。正直、すごい悔しいし残念』と気持ちを明かすなど、メンバーたちは運営側と真逆の複雑な胸中を各々のブログで語っている。
「ももクロの混乱コメントが、ネットニュースなどでは“ももクロの終わりの始まり”のように一斉に批判されていますが、じつは一番悔しがっているのは運営側だというのも事実です。ジャニーズやAKBが肩で風を切って歩いている芸能界で、ダークホース的にブレイクしたももクロでしたが、結局は“その他大勢扱い”で大きな壁に跳ね返された形。メンバーやスタッフを奮い立たせるために負けてたまるかという気持ちが運営側の卒業宣言につながったわけですが、残念ながらメンバーたちのか弱い気持ちとうまくリンクできなかったということでしょう」(エンタメ誌記者)
その他には昨年の紅白の目玉の一つであったMay J.も紅白出場歌手発表会見の前に、別会見に登場しており、取材陣から2年連続紅白出場について意欲を聞かれると「わからないです。すみません」とどこか寂しげにコメントし会場を後にしたが、結局選出されることはなかった。
「きゃりーもMay J.も昨年ほどは話題になってないということでしょう。ジャニーズやAKBグループ、アミューズなどの大手じゃなければ、紅白では常に“その他大勢扱い”。芸能界の縮図を見るようですね」(前出・エンタメ誌記者)
世間では「なぜ出場するのか?」と揶揄されている歌手も多い中、裏を返せば、きゃりーもももクロもMay J.は出場資格があるとメディアが考えていたことになる。ぜひとも気を取り直して、2016年の逆襲を期待したいものだ。
(石田安竹)