仕事でお客さんからクレームを受けたり、上司を怒らせてしまったりすることは誰しもあると思います。夫婦喧嘩や友人同士の対話でも、よくあることかもしれませんね。そんなとき、どんな風に対処していますか? もちろん、謝るのは当然ですが、実はちょっとしたコツで、グンとその場をおさめやすくなるんです。
そのコツは、相手を怒らせてしまったら、まずは言い訳をしないこと。どんな理由や都合があっても、相手にとってはただの言い訳に過ぎません。マナー講師の磯部らんさんの著書「人から好かれる 話し方・しぐさ 基本とコツ」(西東社刊)には、「とにかくその怒りを受け止めることが重要」と書かれています。そして、相手の言い分をすべて聞いてから謝罪するのだとか。謝罪後は卑屈にならず引きずらないこと。これも、相手の怒りを再熱させないポイントなんだそうですよ。
また、研修講師の戸田久実さん、カウンセラーの岩井俊憲さんの共著「アドラー流 たった1分で伝わる言い方」(かんき出版刊)によれば、女性が怒っているときには、「ごめんごめん」などとその場をおさめようとする気持ちが伝わってしまうと、ますます怒らせてしまうようです。そんなときには、相手の心の根底に目を向けて、共感する気持ちを伝えるとよいのだとか。「悲しい思いをさせてしまってごめんね」の一言が効果的だそうですよ。