吉本興業の闇営業に関する“変顔コメント”で笑いを奪ったお笑い芸人・ゆりやんレトリィバァの評価が急上昇している。
ゆりやんは7月29日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)で所属する吉本の闇営業騒動についてコメントを求められると、神妙な表情から「私は子供の頃から吉本に入るのが夢で、今吉本に入らせていただいて…」と涙ぐむ様子を見せ、最後は渾身の変顔を披露。緊張と緩和を巧みに取り入れたゆりやんの一連の“おふざけコメント”は多くの大物芸能人の間でも好評を博し、8月11日放送の「サンデー・ジャポン」や22日放送の「ダウンタウンDX」でもMCの爆笑問題・太田光やダウンタウン・松本人志らからそれぞれ「ゆりやんは吉本の騒動どう思う?」などとネタ振りを受け、同様の変顔を見せつけた。
「9月1日放送の『ガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)でもゆりやんは『グッディ』インタビューでの珍回答を再現し、浜田雅功から『この顔めっちゃおもろいねん』と評価されています。この騒動をめぐっては吉本芸人のキートンを筆頭に無名の吉本所属芸人が事務所からのギャラや給与明細を公開し、SNS上で公然と批判を繰り広げるなど、賛否を集めました。そうした中、2013年にデビューしたばかりのゆりやんは自身の立場を考慮したのか、会社批判に回ることなく“笑い”を取ることに専念し、“変顔回答”で世間からも先輩からも気に入られることに成功したと言って良いでしょう。吉本興業にとっても、連日メディアに叩かれていた窮地の時期に便乗して批判コメントを出した所属芸人よりも、笑いに変えていたゆりやんを圧倒的に評価するはず。早くもあの変顔は“ネタ”となり、各番組のMCからお気に入りのハンコを押されている状況ですからね。芸人としてだけでなく、処世術においても長けていると言えますよ」(テレビ誌ライター)
“ギャラが低い!””仕事を入れろ!”などとツイッターで声を荒げていた幾人かの若手芸人は、デビュー間もない新人の振る舞いによって、ブレイクする芸人とそうでない芸人の差を痛感させられることになったのかもしれない。
(木村慎吾)