タレントのマツコ・デラックスが10月7日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演し、現代の若者が「性」に対してあまり関心を持たなくなった原因を推察している。
インターネットの発達と普及によって、気になるワードや事柄をすぐに調べだすことができ、大量の画像とページを一気に手にできるこの時代。番組では、こうしたネットでの検索というメソッドがなかった頃、辞書や読み物で若者が“性”にまつわるワードを引き、ささやかな興奮を覚えていたとの体験談が寄せられると、マツコは「興奮度合いというか、私たちが思春期に性を感じ始めた時に比べると感動は薄いんだろうね、今の子って。すぐに一番えぐいところに辿り着けちゃう。ネットにいくらでも落ちてるんだから」と語り、求める情報をすぐに得られてしまう現代の若者と、マツコ世代の思春期とは異性に対する温度差があると指摘した。
続けて、「私たちの頃ってそこに辿り着くまで“どうやって手に入れるんだ”っていうのから始まる。今の子たちで性に興味がない人が増えてるのは、ちょっとわかる。そこら辺で軽く手に入るものだったら“欲しい!欲しい!”って感情は沸かない」と、情報を手にするまでの過程や難易度が時代と共に変化したことで、性への関心度も変わってしまったと解析している。
「たしかにインターネットなど存在していなかった時代を生きたかつての若者は“大人向け雑誌”を堂々と読むことすらできず、道端や公園などに捨てられているものを必死で探すなどして読んでいたわけですからね(笑)。そうした労力を経て閲覧した女性の画像や写真は一層の価値を帯びて、現代のように“クリック”や“検索”だけですぐに入手できるものとは肌で感じる価値が異なります。昭和47年に生まれ、ITの成長期を生きたマツコによるこの解析にはネットでも『情報が無いから興味が湧き、行動するのに、今は何でも知れちゃいますもんね』『これは本当にそう思います』『性が簡単に手に入るから、それに伴って生身の人間に対する恋愛感情も薄れていってる子も多い』『自分の足で情報を得る事の大切さが失われたのは寂しい』との指摘が集まり、『あまりにも大人向けビデオの質が上がり、バリエーションも豊富になり過ぎた。そのせいで求める女性像が空想レベルに上がり、性癖が偏った方に行ってる可能性もある』という指摘もありました。異性と肌で接することなく、簡単に性を手にいられることを危惧する声が多いですね」(テレビ誌ライター)
あらゆる情報へ容易にアクセスできてしまうこの御時世だが、男と女を繋ぐロマンスだけは常に一定の奥ゆかしさを纏っていてほしいところだ。
(木村慎吾)