「復帰を決めてから練習を積んできたことを信じて、最後思い切り演技できればいいなと思っています」
ネットで噂される引退説を裏付けるかのようなコメントにも聞こえる「世界選手権2016」直前の浅田真央選手のインタビュー。だが、それは早合点というもの。
「優勝候補のロシア代表のメドベージェワ選手が16歳、宮原知子選手が18歳。25歳の浅田選手は『フィギュアスケート界でいったら、もう歳なんですけれど、それでもまだまだできることを自分も証明していきたい』と語っていました。今季は思うように演技ができなかった様子から引退説が出て来たのかもしれません。しかし、浅田選手は五輪の後など悔いが残っているシーズンの世界選手権はいつも良い結果を残しています。本人も過去の悔しい経験を思い出しながら力を発揮したいと言っていますから、いい結果を出して健在ぶりを見せてくれるでしょう」(女性誌記者)
佐藤信夫コーチも、あとは「メンタルの問題」と言っているように、浅田選手が闘うべき相手は自分自身。四大陸選手権を棄権し、世界選手権に向けた練習にじっくり取り組み「大きな階段をグンと上れた感じがある」と、力強いコメントも残している。
もう一度ファンに満面の笑顔を見せてくれるはずだ。
(芝公子)