小学館マンガワン“性加害騒動”で元放送作家が怒りの指摘「被害者はもう一人いる」
元放送作家の長谷川良品氏が、自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉(3月1日配信)で、小学館の漫画アプリ「マンガワン」が、未成年者に性加害を行い有罪となった漫画原作者を、ペンネームを変えて“再起用”した件について厳しく糾弾した。
「マンガワン」で連載されていた「常人仮面」の原作者・一路一(いちろはじめ)は、かつて北海道の高校で講師を務めていた際に教え子に対して性加害に及び、略式命令により罰金刑を受けていた山本章一氏と同一人物であることが発覚した。これを受けて小学館は、同作をアプリから配信停止した。長谷川氏はこう語る。
「もちろん最大の被害者は、山本氏から3年にもわたって性奴隷にされていた女性であることは言うまでもありませんし、彼女の心身の回復を願うばかりです。実はこの陰に隠れて、もう一人の被害者が存在します。それが、原作者の山本氏とタッグを組まされた『常人仮面』の作画担当の漫画家さん。もちろん、この作家さんも編集部からは山本氏の罪など一切聞かされてはいませんでした」
山本氏の処分により、当時連載中だった「堕天作戦」の連載は中止になっていた。しかし、同編集部はこの経緯を伏せたまま、2022年に「常人仮面」の連載を開始。一方で、作画を担当する鶴吉繪理(つるよしえり)氏には、この事実を伝えていなかった。長谷川氏が続ける。
「この方(編註:鶴吉氏)のタイムラインを見ると、発売されたばかりの『常人仮面』11巻、12巻発売を告知するポストが散見され、今回の問題発覚の数日前までは本当にうれしそうでした。実はこの最終巻、発売されたばかりなんですよね。小学館の発表通り、例えばAmazonではすでに販売停止。そしておそらく今後は発禁本としての不名誉を背負うことになるはずです。不憫なのは何も知らされないまま原作者である山本氏とタッグを組まされた作画担当の漫画家さんでもあるわけです。被害者の一人でもあるのに、恨み節を吐露することもできず、筆舌に尽くしがたい絶望感に苛まれているんじゃないでしょうか。何しろ連載開始から3年間、ここまでの努力がすべて無駄になったわけですから」
この件に関しては、小学館で執筆する漫画家からも出版倫理を問う声が次々に上がり、巻き込まれた作画担当の鶴吉繪理氏への同情も寄せられている。
(所ひで/YouTubeライター)
