安倍晋三首相の昭恵夫人が、新型コロナウイルスへの厳戒ムードか高まる3月中旬に約50人の団体とともに大分県を訪れていたと、「週刊文春」4月16日発売号が報じている。
記事によると昭恵夫人は、3月14日に安倍首相が会見で新型コロナウイルスの現状について「依然として警戒を緩めることはできません」とし、国民へ注意喚起をしたまさにその翌日、大分県宇佐市の宇佐神宮を約50人という団体で訪れ参拝していたのだというから驚きだ。
記事によれば「コロナウイルス感染拡大のご時世で境内を歩く人影もまばらな中、昭恵夫人はほとんどの人がマスクを付けていない団体の先頭にノーマスクで立ち、無警戒な様子で」参拝したと、現地の目撃談を伝えている。
また、大分県関係者も「コロナ対策で、祈祷の際にも間隔を空けて着席するグループが多いのですが、昭恵さんたちは密着しており、警戒しているそぶりはなかった」とコメントを寄せている。
夫である安倍首相が拡大するコロナウイルスに懸命に対策している中、なぜ昭恵夫人は大分を訪問したのか。ツアーの主催者である医師は同誌の取材に対し「昭恵さんから『コロナで予定が全部なくなっちゃったので、どこかへいこうと思っていたんです。宇佐神宮へは前から行きたかった。私も参拝していいですか』とご連絡をいただきました。ツアーそのものには参加しておらず、参拝だけ合流した形です」と明かしたという。
この衝撃的報道には、ネットでも非難囂々。「私的な桜を見る会だけでも呆れてたのに、その直前に大分県まで旅行してたとは言葉がない」「予定が全部なくなったのは、それだけ周囲がコロナウイルスに対して警戒感を強めているからでしょ。それも分からず代わりに大分旅行とは…この人大丈夫?」「日本が世界が今世紀最大の問題に直面してるのに…昭恵夫人には他人事なんだろうか?」「安倍さんも奥さんひとり抑えられないなんて…これじゃ小池百合子都知事にはかなわないよね」といった批判が殺到している。
後手後手の対応で支持率が急落する安倍政権だが、昭恵夫人のノー天気な行動こそ喫緊のリスクなのかもしれない。
(石見剣)