俳優の三浦春馬さんが7月18日、亡くなった。複数のメディアの報道によると、三浦さんは東京・港区にある自宅のクローゼットで首を吊った状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。自宅からは「死にたい」と書かれた日記が見つかったという。
テレビのワイドショーなどでは連日、三浦さんの功績や人となりを紹介。7月20日放送の情報番組「とくダネ」(フジテレビ系)では、ドラマで三浦さんと共演したことがある俳優の石黒賢が出演。「彼の悪口を言う人は1人もいないと思う」と、その人間性を称えた。
実際、三浦さんの思いやりや優しさは“神対応”として何度も賞賛されてきた。2019年に都内で行われた映画「アイネクライネナハトムジーク」のイベントに三浦さんが出席したときのこと。質疑応答のコーナーで、ある男子学生が母親が三浦さんの大ファンであることを明かし、三浦さんに母親への応援メッセージをリクエスト。三浦さんは「遠く離れた息子さんのことがとても心配でしょ。でも、息子さん、こんなに立派に学んでいます。本当、お母さん思いの息子さんです」と、質問者の母親にエールを送った。質問した男子学生は「(母親は)泣いて喜ぶと思います」と感謝の気持ちをあらわにした。
19年8月30日の「ORICON NEWS」によると三浦さんは同年8月29日、台湾・台北市内のイベント会場でファンミーティングを開催。勝ち抜いた5名のファンが三浦さんと写真撮影ができるゲームを実施したときのこと。8人が残った段階で三浦さんは「ここからは人数を減らさず、みんな写真を撮りましょう」と提案し、ファンを感激させたという。
「ここに挙げたエピソードは彼の優しさの一部ですが、三浦さんは常に相手の立場で考え、相手を思って行動できる人でした。とくにファンに対する向き合い方は神対応と言っても過言ではない。前述の映画『アイネクライネナハトムジーク』のイベントで、三浦さんは俳優業について『何ものにも代えられないサービス業』だと語っていましたが、これまで最高のサービスをしてきたと思います」(芸能記者)
俳優として、最高のサービスマンだった。
(石田英明)