テレワークを実践している人の中には、今自分が行っている仕事の「評価」について、不安を抱えている人が少なくないようです。
20代の採用をトータルにサポートする総合就職・転職情報サービスの学情が2020年7~8月、20代専門転職サイト『Re就活』へのサイト来訪者219名を対象に実施したアンケート調査によると、「テレワークで評価に関して不安を感じることはありますか?」という質問に、「はい」と回答した人は49.0%と半数近くにのぼり、「上司とのコミュニケーションが取りづらい」「テレワークだと結果しか見えないので不安」などの声が挙がったそうです。
また、「仕事で評価されていると実感できていますか?」という質問には、「実感している」(6.4%)「どちらかというと実感している」(17.0%)と回答した人は合計で23.4%と、実感していない人の方が上回る結果となったようです。
これらの回答者は若手世代のため、テレワークの導入を機に上司とのコミュニケーションが減ったり、仕事中の様子を見られないことが増えたりしたことで、努力が評価につながっているのかという点に不安を感じている人がいるようです。日々の業務が数値で評価できない場合や、長期的なプロジェクトを進めていてすぐには評価できない場合などは、とくにこの傾向が顕著なのではないでしょうか。
一方で、評価をする上司の方も不安を感じているかもしれません。結果だけでは、効率よく進められたか、どのような方法で行ったかが一目で確認できないこともあるでしょう。結果は十分だと感じても、部下の可能性や背中を押すべきタイミングなどを見逃しているかもしれませんね。
これまでは同じ空間にいることで複数人の部下の様子を一度に知ることができたのに、テレワークでは十分な時間が取れず、コミュニケーション不足を実感している方もいるのではないでしょうか。このように、部下側と上司側の両者が、評価についての不安や難しさを感じているかもしれません。
テレワークの導入が急上した昨今、仕事の進め方だけでなく、評価の仕方についても新しい形が求められているのかもしれません。評価する側・される側の両者が安心して取り組める方法を模索し、気付きを発信・共有していきたいものですね。
(Nao Kiyota)