元衆院議員の杉村太蔵が9月13日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、俳優の窪塚洋介による薬物報道への見解に反論している。
法律違反の薬物所持の疑いで逮捕された伊勢谷友介容疑者に関し、窪塚は11日に自身のインスタグラムアカウントを更新。「誰も被害者のいない犯罪を犯した者に対して、皆でよってたかって石を投げている日本国民特有のその姿が気持ち悪い」と綴り、伊勢谷容疑者へ集中砲火を浴びせる世間への違和感を表現した。
この窪塚の投稿は大きな話題を集め、多方面から賛否が寄せられたが、杉村は「よく“被害者がいない”っていう話もありますけど、“迷惑をかけていない”っていうのはどうなんだろうと思いますね」と疑問。続けて「(伊勢谷容疑者は)教育活動、政治活動もやっていた。子供たちがどんな思いをするか、その親御さんたちはどんな思いをしているか。いろんな作品にも出ていました。CM、映画、ドラマ。はっきり言って大迷惑だと思います」と主張し、あらゆる関係者に大きな損害や精神的ダメージを与えている現状を指摘した。
「伊勢谷と同じく昨年末に薬物関連で逮捕された沢尻エリカのケースでは、彼女が途中まで出演していたNHKの大河ドラマを初めからもう一度撮り直すという事態に発展。俳優の薬物逮捕が周囲に多大な迷惑をかけてしまうことは周知の通りです。また、高等学院『Loohcs』の学長を務めていた伊勢谷の存在や方針に憧れて同校に入学した人も居るはずで、そうした立場の関係者からすれば、窪塚の“被害者がいない”との主張は納得できないでしょう。ネットでも杉村の見解に同調する声が多く、『間接的な被害者はいると思います』『杉村さんの仰る通り。窪塚さんは何か勘違いされている様子』『議員としてはアレだったが、コメンテーターとしての杉村は良い』といった反応が寄せられました」(テレビ誌ライター)
なお、週刊文春によれば、伊勢谷には出演映画の公開が4本も予定されており、今回の逮捕による損害賠償額が5億円を超える可能性があるという。
窪塚の言う“直接的な被害者”こそ居ないのかもしれないが、たっぷりの賠償金が確実に伊勢谷を待ち構えているといえそうだ。
(木村慎吾)