NHKの前田晃伸会長が9月10日、定例会見を行い、12月31日に行われるNHK紅白歌合戦を史上初の“無観客”で行うと正式に発表した。
前田会長は「出演者やスタッフの新型コロナウイルスの感染を避けるため、対策を徹底していく」とし、放送時間は午後7時30分から午後11時45分と、従来より15分短縮されるという。
紅白はここ数年、視聴率が40%を突破できず、視聴者離れが叫ばれているが、コロナ禍の今年、無観客とはいえ強行開催することに、様々な声が上がっている。
ネット上でも、「今年はやらなくていいんじゃないか。そもそも赤とか白とか男女で分けている時点で時代にそぐわない」「若手グループなどが大量に出場するようになってから一切みていない。メドレーも多いし、一体なにがしたいのか」「頑張ってコロナを吹き飛ばそう!なんてやりそうだよね。もう存在価値ないよ」「毎年楽しみにしているけど今年はやらなくてもいいかな。そもそも観客がいないのに応援合戦してもシラケるだけでしょ」などと言った声が寄せられている。
「19年の視聴率は第1部が34.7%、第2部が37.3%で、前後半の2部制になった1989年以降でのワーストを更新してしまいました。昨年はあまりにも緊張感の欠けたリハーサルが低視聴率に繋がったのではないかとも言われていましたね。今年はコロナのこともありますから、リハーサルをサボタージュする歌手も続出しそう。出場歌手のセレクトも含めて、今後ひと悶着ありそうですね」(芸能記者)
制作関係者によると、NHKホールの楽屋は出演者に対して圧倒的に不足しており、中堅歌手ですら大部屋で“すし詰め”状態になっているという。現状では“3密”必至なだけに、抜本的な対策がなされない以上、最悪クラスター化の可能性も否定できない。
果たして大晦日までに無事、諸問題が解決できるのか。場合によっては番組の存続自体が危ぶまれる結果になるかもしれない。
(ケン高田)