お笑いタレントのふかわりょうが10月1日放送の「ひるおび！」（TBS系）に出演。法律違反の薬物所持で起訴された俳優の伊勢谷友介被告が保釈された際の身なりについて言及した。
保釈保証金500万円を納付し、9月30日に東京湾岸警察署からスーツ姿で現れた伊勢谷被告。両サイドが刈り上げられた髪型はキチンとセットされており、黒のスーツを纏って詰めかけた報道陣に謝罪の言葉を述べた様子は、まるで映画のワンシーンのようだと話題に。
実際、「バイキングMORE」（フジテレビ系）でMCを務める坂上忍も伊勢谷被告の保釈時の様子を「僕の立場で言わない方がいいのかもしれないけど、出てきた時、カッコいいと思っちゃった」と発言。また、教育評論家の尾木直樹氏も「とくダネ！」（フジテレビ系）の中で同様に「ドラマのワンシーンを見ている感じ」「カッコいいなって素朴に思いましたよね」などと表現していた。
薬物逮捕から保釈された人間に対し、情報番組の出演者がその容姿を称える発言を残すという点には一部から批判的な声も上がっているが、ふかわもこれについて言及。「どうしても伊勢谷被告の容姿が、この光景を下手をすると、カッコいいだとか、ポジティブにとらえる人がいるかもしれないと思うと、そういう意味での罪は大きいかなと思います」と話し、伊勢谷被告のルックスの良さが薬物の罪の大きさをかき消してしまう危険性を危惧した。
「一般人がお茶の間感覚で“カッコいい”と感想を述べるならともかく、坂上のように情報番組のMCを任される立場の人間が残すコメントとしては不適切だったかもしれません。安易に容姿への称賛を口にするのではなく、“カッコ良さ”が罪の軽視に繋がる可能性を指摘したふかわには、ネットでも『よく言ってくれました。公平に正しい意見をしてくれている』『さすがふかわりょうだ。なぜか容姿を褒めるだけのコメンテーターが多くて気味が悪かったところです』との反応が出ています」（テレビ誌ライター）
もちろん、スーツをビシッと着こなした伊勢谷被告が“カッコ良かった”ことは事実かもしれないが、彼に対して間違った憧れを抱く若者が現れないことを祈るばかりである。
（木村慎吾）
