橋本愛もハマった日活ロマン系映画が28年ぶりに新作復活

20160923nikkaturoman

 昭和に隆盛を誇った日活ロマン系映画。映画制作会社の日活が、成人向けに1971年に始めた映画レーベルですが、ここを足がかりに多くの俳優、女優、また映画監督がメジャーへと羽ばたいていったことでも知られています。

 ロマン系は男女が絡むシーンが多く、男性をターゲットにしたもので「女性には縁がない」ものと思っている人はいるでしょう。しかし、女優の橋本愛さんや臼田あさ美さんなども、実はロマン系映画のファン。橋本さんは高校卒業後、新橋にあったロマン劇場に足繁く通い詰めていたことを、自身のSNSで明かしています。

 雑誌やウェブで活動する女性映画ライターはこう話します。

「ロマン系映画は、ただ絡みを楽しむだけの作品ではなく、ストーリー性があります。登場人物のキャラクターも濃く、挫折したサラリーマンや学生、中年ロックンローラーなど、様々な人間が描かれています。女性がただのモノとして扱われるのではなく、そこにお互いの情愛があり、ストーリーが成立する。ですから女性でもファンが多いんです」

 また、「絡みさえあれば撮りたいものを撮れるということで、若い監督たちが伸び伸びと作品を作ってきた」とは同ライター。

 たとえば「デスノート」で知られる金子修介監督も、84年にロマン系からデビュー。それが「エースをねらえ!」をパロディ化した作品『宇能鴻一郎の濡れて打つ』で、お笑い要素をたっぷり盛り込んだ学園ドラマとなっています。

 さて、そんな日活のロマン系映画は今年で45周年を迎えるそう。それを記念して特別プロジェクトも始動しました。

 そこでは28年ぶりに、5人の監督による新たな5作品が11月より順次公開されていくんだとか。

 一番手となるのは「世界の中心で、愛をさけぶ」などで知られる行定勲監督。ほかに園子温監督、白石和彌監督や塩田明彦監督、中田秀夫監督が集まっていて、「リング」シリーズで知られる中田監督の作品「ホワイトリリー」は女性同士の純愛を描いた内容とのこと。

 いずれの作品も若い女性をターゲットにしており、見応えのあるストーリー、美しい映像が楽しめそうですね。前出の映画ライターが続けて話します。

「今年は映画史が刷新されるような作品が多いんです。『シン・ゴジラ』や『君の名は。』が話題になりましたが、ゴジラはこれまでのシリーズとはまったく違った、庵野監督による新たなゴジラワールドが展開されました。『君の名は。』も、ジブリに独占されていたオトナが胸を打たれる美しいアニメ、という枠を勝ち取った。ロマン系映画も、シリーズの良さを踏まえながら“女性が楽しむ新たなジャンル”を確立していきそうですね」

 この機会にぜひ、映画館へ足を運んでみてください。

Asa-Jo チョイス

  1. 206979

    【ニトリ】便利過ぎる!と評判のキッチングッズ3選

    便利なグッズがたくさん揃う「ニトリ」。中でも、キッチングッズは定評があるようです。人気のグッズを3つみていきましょう。■「片手で計量できるポット」料理の最中、計量しながら不便さを感じることがあると思います。でも“すり切り … 続きを読む 【ニトリ】便利過ぎる!と評判のキッチングッズ3選

  2. 206964

    みんなと仲良くするのは不可能!?知ると“人間関係が楽になる”心理学の法則とは?

    人間関係での悩みがあると、毎日が楽しく過ごせませんよね。とくに、「気が合わない人とも仲良くしなきゃ……」と思っている人は、悩みを抱えやすいです。そこで今回は、“人間関係が楽になる”心理学の法則を紹介していきましょう。■「 … 続きを読む みんなと仲良くするのは不可能!?知ると“人間関係が楽になる”心理学の法則とは?

  3. 207215

    これはダメ!小腹が空いたときのNGな食べ方

    小腹が空いたときって、どんなものを食べていますか? 人それぞれ定番のフードがあるでしょう。でも、チョイスしたものによっては、健康を損ねてしまったり太りやすくなったりすることも。そこで今回は“NGな小腹の満たし方”を紹介し … 続きを読む これはダメ!小腹が空いたときのNGな食べ方

注目キーワード

ランキング