1月21日に「金曜ロードショー」枠で地上波初放送となった映画「新解釈・三国志」。ムロツヨシと佐藤二朗を事あるごとに起用することで有名な福田雄一氏が脚本・監督を手掛けている作品なのだが、2020年12月に公開された直後から「YAHOO!映画」のレビューで「あれは映画じゃない」「三国志をバカにしている」「腹が立って途中で映画館を出た」など酷評が続出。その酷評が激しすぎることから「逆に見てみたい」「地上波放送されることを待つ」といった声が。もしかするとこの声が、今回の初地上波放送に影響を与えたかもしれない。
しかし、地上波初放送中からツイッター上では「怒って映画館を退場した人の気持ちがわかる笑」「これは映画でなくコント」「10分で限界が来た」「映画館で1800円払った人が気の毒」などのコメントが相次ぐことに。さらに「三国志」をもとに史実と創作を織り交ぜて製作された中国のアクション映画「レッドクリフ」を「口直しに見たくなった」と呟く人が急増。一時は「レッドクリフ」がツイッターのトレンド入りする事態となった。
「放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼朝を演じる大泉洋が劉備、主役の北条義時を演じる小栗旬が曹操を演じていることから『鎌倉殿の三国志』と呟く人もいたほど、『新解釈・三国志』を観て『鎌倉殿の13人』を想起した人が多かったようです。ネット上では2作品を比較し、大泉と小栗の演技のふり幅を称賛する声があがっています。
また、『福田雄一と三谷幸喜の違いがよくわかった』『万人を笑わせようとする三谷幸喜、内輪ウケで平気な福田雄一』『調べたら「新解釈・三国志」の興行収入が約40億円とわかった。日本映画界に未来はないと思った。まだ三谷幸喜監督のほうがマシ』『ぼやく大泉洋を雅な人・源頼朝に仕立てた三谷、単なるぼやく人のまま劉備にした福田。この差は大きい』など、三谷氏の株が思わぬところで上がっています」(女性誌記者)
「新解釈・三国志」とは笑いの質が違うと指摘されている「鎌倉殿の13人」。どちらも好きな人も、どちらかが好きな人も、テレビ番組として「新解釈・三国志」を楽しめたということなのかもしれない。