「いい女は男に追わせるのが上手い」とか「恋愛はすぐ手に入るよりも追いかけるほうが燃える」なんてよくいいますよね。あれって、どうしてなのでしょうか? 実は、人間の“自己効力感”という心理が働いているのです。
■自己効力感とは?
人間には自己効力感という心理があります。これは、「自分のことは自分で決めたい」「自分の好き嫌いは自分で判断したい」という気持ちです。日常生活を送っていても、今日食べたいものを決めたり自分の好きなことしたりすることで、人は安心しているのです。
■なぜ追う恋のほうが燃えるのか?
自己効力感は、もちろん恋愛にも関係します。例えば、とくに気になってもいない相手から急に接近されたら、「ちょっと待って。どのくらいの距離感かは自分で決めたい!」と思ってしまい、気持ちが離れてしまうことがありますよね。逆に、好きなのに自分から離れていく相手を見ていると、手に入れたいという欲求が湧きやすくなります。これが、追われたら逃げる、逃げられたら追いたくなるという心理の正体なのです。
■追わせるためには?
この理論で行くと、やはり相手からアプローチされても、少しは焦らしたほうが相手の気持ちを盛り上げることができそうです。デートに誘われたらすぐにOKするのではなく、一旦保留してみたり少しだけ受け流してみたり。このように、手に入りそうで入らないもどかしさを与えると、相手の「追いたい」気持ちを後押しできるかもしれません。
もちろん、人によって追いかける恋愛は苦手ということもあり得ます。そっけない態度を一度でも取られたら、そこで諦めてしまう人もいるでしょう。相手の性格や態度などを観察して、どのくらい焦らしても大丈夫かはしっかり見極めてくださいね!
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。