モデル・トラウデン直美の弟でタレントのトラウデン都仁が2月20日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、プロゲーマー・たぬかなによる差別的発言について見解を述べた。
たぬかなは2月15日、多くの人が視聴していた配信中に、男性の好みに関する話題で「170ないと、正直人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください」などと発言。これが大炎上をもたらし、所属チームから契約を解除される事態にまで発展していた。
この騒動について、お笑いタレント・東野幸治の代役として番組MCを任されたA.B.C-Z・河合郁人は、「僕は凄いショックを受けました。プロフィール170センチなんですけど、実際は168センチなんですよ」と暴露。歌手・泉谷しげるも「俺もそうだよ。だから、人権ねぇわ」と笑いながらコメントした。
河合は「こうやって笑って話せたりすればいいですけど、本当に(身長を)コンプレックスに思ってる人は結構やっぱり(大きな問題)」と話すと、お笑いコンビ・シソンヌの長谷川忍は、たぬかなが「人権」という言葉をその時のノリや言葉の響きだけで、深くまでは考えずに安易に使用してしまった可能性を指摘。
そこで、河合が「せっかくなんでワイドナティーンにも聞いてみますか」とトラウデンに話を振ると、スタジオに現れた長身の彼を見て、「絶対に170以上ありますよね」とツッコミ。ほかの共演者も、180センチを誇るトラウデンに対し、「人権しかありません」「そりゃあ、ニコニコして(スタジオに)出てこられるわな」などと突っ込んでいた。
トラウデンは、今回の騒動について「僕は高校時代に『○○は人権ない』って言う友達がいたんですよ。ブラックジョークが大好きな友達だったんで、ジョークとして言っていた。面白がってたということがあったんで、『人権ない』って言葉が取り上げられて、あっ、やっぱり問題になるんだなと、改めて思ったというのがあった」と高校時代のエピソードを紹介しつつ、コメント。
続けて、「ブラックジョークとして楽しむ分には、まぁ人によっては楽しめるものなんではないかなと思うんですけど、身長を気にしている男性はすごく多いと思うので、今回の炎上で燃やしているのは、ほとんどの人が170以下の方なのではないかなと」とも語っていた。
「たぬかなの発言に怒り、“燃やしているのはほとんどが170センチ以下の方”というトラウデンの発言にはネット上で波紋を呼び、『170以下の人にとって不愉快な発言だったから問題になっているのでは?』『この発言はやばい。自分さえよければいいという考えに基づいてるな』『自分の言ってることわかってないのかな』『問題の本質が全くわかってないね』『こんなことを地上波で平気で言うとか』『賢くないことを自らバラす、愚かな人だということだけはわかった』『わざわざ火事現場に突っ込んでいかなくてもいいのに』などの苦言が殺到。また、生放送ではない同番組の編集に対し、『カットできるのになんで敢えて流したの?』『これは制作側の大人がちゃんと切ってあげないとダメな部分』といった指摘も寄せられています」(テレビ誌ライター)
いずれにせよ、高校のクラス内で盛り上がっていたエピソードとはいえ、テレビで紹介するべきものではなかった。また、「燃やしているのはほとんどが170センチ以下の人」との主張も根拠がなく、多くの人を不愉快にさせるものだったといえるだろう。
(木村慎吾)