3月19日に最終回を迎えた成田凌主演ドラマ「逃亡医F」(日本テレビ系)。成田演じる天才的なオペ技術を持つ脳外科医の藤木が、同僚であり恋人の八神妙子(桜庭ななみ)を殺害した容疑をかけられ、逃亡しながら出会ったケガ人や病人、果ては犬までを日用品や工具などを代用してオペを遂行。誰もが驚くような忍耐力と回復力を見せるため、「トンデモ脚本」「ドラマのようなコント」などと酷評されてきたが、最終回では妙子の生還と無実を手にした藤木。しかし妙子も藤木も「ガイスト」と「DDSη」という新薬の副作用により、記憶を引き出す能力に支障が発生。「楽しかった記憶」を忘れてしまったような状態に。藤木への淡い恋心を押し殺しながら逃亡を手助けしてきた沢井美香子(森七菜)は、そんな2人を見ながら、自身とともに逃亡し続けていたことを藤木がすべて忘れてくれたら幸せだろうか、と複雑な思いを抱きながら、もとの海洋観測士の仕事に戻るという結末を迎えた。
「ネット上では、最終回まで脱落せずに視聴を続けた人々から、安田顕演じるバイオベンチャー企業『バイオネオ』のフェロー(研究者)・佐々木に心酔している部下・幹こずえを演じた堺小春に称賛の声があがっています。堺が演じた幹は、初回で涙を佐々木から長く伸ばした舌で舐めあげられるというグロテスクなシーンを好演。『フェロー、フェロー、私のフェロー』と歌い、その後は登場するたびにその歌を口ずさんでいたため、『フェロー女のあの歌が耳にこびりついて離れない』という声が続出。さらに堺正章の次女であることも判明し、『逃亡医F』によって女優としての知名度がもっとも上がった女優だろうと話題になっているようです」(女性誌記者)
2019年放送のMHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では、1964年に開催された東京オリンピックで「東洋の魔女」と呼ばれたバレーボール女子金メダリストの谷田絹子、2021年7月期放送の「プロミス・シンデレラ」(TBS系)では、二階堂ふみ演じるヒロイン・早梅にイジワルをする旅館「かたおか」の中居・松野茜など、クセの強いキャラを演じることが多い堺。今作をバネにブレイクしてほしい。