【夏の高校野球】広陵高校「集団暴行問題」が「フジテレビの“中居問題”と酷似している」指摘の理由
8月5日に阪神甲子園球場で開幕し、球児たちによる熱戦が繰り広げられている夏の高校野球。今大会に暗い影を落としているのが、広島代表の名門・広陵高校で起きた「集団暴行問題」だ。
ことの発端は大会直前からSNSで拡散されている同校野球部内で 複数部員による暴行事案があったとする告発。今年1月に暴行の被害を受けた部員は転校を余儀なくされ、その後、高野連は広陵に厳重注意を通達していたという。真偽不明ながら、暴行のおぞましい中身も告発文に記されていたことから、ネット上では大会出場を辞退せず甲子園に姿を現した広陵への批判が殺到。加害者とされる部員への憶測による中傷も相次いでいる。
広陵は8月7日に行われた一回戦で北海道代表の旭川志峯と対戦し3-1で勝利したものの、健闘を称える声が非難でかき消される事態に発展しているのだ。
フリージャーナリストは「大会開幕後の8月6日になってから、野球部内で不適切行為があったと認める調査結果を広陵が公表したことで、問題を把握していながら大会に強行出場した広陵の“隠蔽体質”が浮き彫りになった」と指摘する。さらにこう続けた。
「甲子園出場を目指して練習を重ねてきた部員たちのためとの思いかもしれませんが、当然ながら集団暴行は被害者が存在する問題。被害者生徒への配慮よりも、学校と加害者
生徒の立場を優先しているとの印象は否めません」
さらに「今回の広陵の対応は、元SMAP・中居正広氏の一連のトラブルを巡るフジテレビと酷似している」と指摘する。
「被害者を軽視して身内を守ろうとする動きだけでなく、外部からの追及を受けてようやく公表に踏み切る対応は、中居騒動のときのフジテレビとまったく同じ。結果として、収拾不可能な事態に陥ってしまったのも同様です」(前出・フリージャーナリスト)
高校野球史に汚点を残してしまった。
(塚原真弓)
