吉沢亮 主演映画「国宝」が超大ヒットで評価爆上がりの会社と“大トバッチリ”受けた会社とは!
6月6日に全国公開され、次第に大ヒットとなり、連日話題になっている映画が「国宝」だ。公開から2カ月以上が経過しても、そして上映時間が2時間55分と長いにもかかわらず、映画館は常に満席状態。8月11日までの公開67日間の累計興行収入は95.3億円。観客動員も677万人を記録している。
「国宝」の大ヒットにより、映画には直接関係ない会社の評価も上昇した。それが「アイリスオーヤマ」だ。
主演の吉沢亮が酒に酔い、自宅マンションの隣の部屋に無断で侵入した件が発覚し騒動になったのは今年1月上旬。通常、このようなスキャンダルが起きた場合、出演CMの降板は当然という流れになりつつある昨今において、アイリスオーヤマは1月14日に「吉沢亮さんのタレント契約 継続決定のお知らせ」を発表。吉沢について、大要、“アイリスオーヤマのブランドアンバサダーの一人として、卓越した表現力と幅広い支持層を持つ俳優であり、共に頑張っていきたいという当社の決意を示すものである”と表明したのだ。
当時は、「そんな(判断をする)会社見たことない」や、「家電や生活用品メーカーの起用タレントが不法侵入者でいいのか」などの意見もネット上で見られたが、それが今回の「国宝」における吉沢亮の演技力の高さ、美しさにより、今ではすっかり“汚名返上”の様相。映画のストーリーにもある“どん底に落ちても芸により復活できる”という流れそのままに、リアルでも“伏線回収”をやってのけたかのようだ。
結果、吉沢亮とともにアイリスオーヤマの評価も爆上がり。「吉沢亮を使い続けたアイリスオーヤマの先見の明がすごい」「アイリスオーヤマが賭けに成功した」などの賛辞が続いている。
反面、ここに来てまさかの厳しい声を浴びてしまっているのが「松竹」。「国宝」の配給は東宝だが、映画の舞台である歌舞伎の興行主である松竹に対し、「何でこの映画を松竹でやっていないんだ」と映画を見た人はもちろん、関係者や歌舞伎ファンなどからもネット上でツッコミの声が相次ぐ事態となっていたのだ。
観客動員1000万人も射程圏内、今年の邦画興行収入ランキングではアニメを除く実写版でNo.1になる可能性が高い「国宝」。大ヒットの裏で評価が上がった会社と大きなトバッチリを受ける会社が生まれてしまった。
(ロドリゴいしざわ)
