BTSなどを擁する韓国の大手エンターテイメント企業「HYBE」が、AKB48の世界進出をサポートするようだ。
HYBEの子会社が展開するファンコミュニティプラットフォームの「Weverse」(ウィバース)にて、4月27日にAKB48のコミュニティがオープンすることが明らかになった。
5月2日からは「Weverse DM」サービスがスタート。本田仁美や小栗有以など、4月26日発売の61stシングル「どうしても君が好きだ」表題曲の選抜メンバー16人が参加する。
「公式リリースでは『Weverse』というサービス名を前面に押し出しているものの、やはり気になるのはHYBEとの関係ですね。本田らが参加していた日韓合同グループの『IZ*ONE』は韓CJ ENM社の子会社が運営しており、HYBEとは無関係でした。ただ元HKT48でIZ*ONEのメンバーだった宮脇咲良は現在、HYBEに所属する『LE SSERAFIM』で活動中。昨年末のNHK紅白歌合戦に出場したのは記憶に新しいところです」(アイドル誌ライター)
HYBEはいまや、韓国の芸能事務所で最大の規模を誇っており、3月までは業界2位のSMエンタテインメントを巡ってIT大手のカカオと買収合戦を繰り広げていたばかり。この買収合戦からは手を引いたもの、SMエンタ所属のアーティスト12組がWeverseに参加することで決着している。
今年2月には平手友梨奈がWeverseに公式コミュニティをオープンしたばかり。そこにAKB48も名を連ねた形だ。そのAKB48が今後、韓流に寄せていくとの観測もあるという。
「4月20日深夜にスタートした新番組『OUT OF 48』(日本テレビ系)では、AKB48のメンバーと一般参加者を対象としたオーディションを行い、新グループを結成すると発表。すでに『Your Super Girl』という楽曲も用意されており、これがもろに韓流テイスト全開なのです。しかも振付師には『TWICE』モモの実姉であるhanaを起用。韓流グループ好きな女性層を掘り起こす狙いがあるのは確実でしょう」(前出・アイドル誌ライター)
そのタイミングに合わせてAKB48も韓国発のWeverseに参加。これまではほぼ国内に活動が留まっていたAKB48も、いよいよ韓国市場を狙うということだろうか。
「おそらく狙いは韓国を超え、全世界をターゲットにしているはず。その足掛かりとして韓国のエンタメ企業と組んだのでしょう。韓国では国内のエンタメ市場が小さいこともあり、最初から海外進出を目指すのが常道。Weverseも英語に対応しており、AKB48側には海外進出の手間やコストを大きく削減できるメリットがあります」(前出・アイドル誌ライター)
AKB48ではこれまでインドネシアのJKT48やタイのBNK48など、現地企業とコラボすることで海外進出を図ってきた。それがスマホで世界と繋がるようになった令和の現在では、Weverseを足掛かりにAKB48と海外のファンを直接繋ぐ戦略に転換したのかもしれない。