KinKi Kids(堂本剛、堂本光一)のガチなファンで有名芸能人は多い。トップクラスといっていいのは、俳優の松下洸平だ。
松下といえば、32歳の時に初出演したNHK朝ドラ「スカーレット」(NHK)で、ヒロインの戸田恵梨香の夫で、信楽にやってきた陶芸家・十代田八郎を演じてブレイク。SNSで「八郎沼にハマる」というワードが誕生したほど、女性のハートを鷲づかみにした。
現在は、天海祐希の主演ドラマ「合理的にあり得ない」(フジテレビ系)に出演中。9月15日には菅田将暉の主演映画「ミステリと言う勿れ」のロードショーを控える、超売れっ子イケメン俳優だ。俳優色が濃いが、芸能界のスタートは意外にもシンガーソングライター。楽曲を発表したのは2008年で、そのおよそ11年後に朝ドラ俳優として大成した。
そんな松下がKinKiに“目覚めた”のは、小学生のころ。アイドル雑誌「Myojo」や「ポポロ」の切り抜きを1冊のファイルに収めて、世界に1つしかないオリジナル写真集を作っていた。芸能界に入ってからの目標も当然、KinKiに会うこと。念願がかなったのは、昨年2月に放映された「KinKi Kidsのブンブブーン」(フジ系)だった。
「オープニングから『好きです』と告白して、激推しを猛アピール。“寿司を握りたい”という企画を実現させたあとは、おそろいの衣装を着て一緒にアイドル写真を撮りたいという夢をかなえました。小道具のクマのぬいぐるみをKinKiに持たせると、SNSで『神回!』と称賛の声が。KinKiはこの十数年間、アーティスト性を強調したスタイルで通していた感があったので、バリバリのアイドルに“回帰”したことでファンが沸いたのです」(アイドル誌ライター)
昨年12月には、「堂本兄弟」(フジ系)の特番で再共演。97年にリリースしたKinKiの2枚目のシングル「愛されるより 愛したい」を、松下がセンターになって3人で歌って踊った。練習に練習を重ねて本番に臨み、完璧なパフォーマンスをした松下。生涯もっとも緊張した仕事だったという。
「“KinKiの強火推し”なのに、大好きなバラエティ番組はTOKIOの『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)だとか。1995年11月のスタートから、日曜日の夜7時は家族そろって夕食を食べながら『DASH!!』を観るのが習慣。毎週、録画も欠かしたことがないらしい」(前出・アイドル誌ライター)
KinKiとTOKIOが“主成分”の松下。大人気俳優になっても、心は少年のままかもしれない。
(北村ともこ)