絶賛再放送中の、2013年上期のNHK朝ドラ「あまちゃん」。6月15日に放送された第64話で、海女カフェで行われるイベント「海女~ソニック」の打合せのシーンが放送された。
「フェス出演者たちが、ひとりひとりの出し物について、責任者の足立ヒロシ(小池徹平)と打合せしたのですが、漁協の栗原しおり(安藤玉恵)と海女の熊谷美寿々(美保純)の出し物がレディー・ガガで被ったのです。二人ともガガの衣装を模したコスプレで登場しましたが、2009年夏といえば、ガガが日本でデビューアルバムを発売(09年5月20日)してまだ間もない時期。この時点でガガのコスプレをしようという女性が2人もいるとは、北三陸の女性たちのアンテナの高さは侮るべからずでしたね(笑)」(テレビ誌ライター)
ちなみに、ヒット曲「ポーカー・フェイス」が収録された「ザ・フェイム」は、日本でもオリコン週間アルバムチャート最高6位を記録し、36万枚を売り上げる大ヒットに。09年夏の時点でもチャートの20位前後を推移するなどヒット中だった。
「とはいえ、都会の流行には染まらない印象の、北三陸の海女の美寿々や観光協会の栗原がレディー・ガガとは、考えてみれば斬新です。本放送時の13年ではレディー・ガガの名は浸透していましたが09年設定ですから」(前出・テレビ誌ライター)
もっとも、栗原、美寿々の後に漁協の花巻珠子(伊勢志摩)が「レディオガガ」のヒット曲があるロックバンド・クイーンのボーカルのフレディ・マーキュリーのコスプレで登場。レディー・ガガのネタ被りは、このオチのための脚本上の前振りの意味も強かったようだ。
(石見剣)