今回は、2023年の「24時間テレビ46」（日本テレビ系）で、チャリティーランナーとして見事100km超を走り切った、ヒロミさんについて占ってみたいと思います。占うにあたり、今回尾使用するのはホロスコープ。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。
さっそく、ヒロミさんのホロスコープを見ていきましょう。ヒロミさんは太陽が水瓶座にある、つまり水瓶座生まれです。太陽はその人の性格、人生、生き方などを表す最も重要な星。西洋占星術において、太陽星座はその人のメインパーソナリティを形成するとされているのです。水瓶座に太陽がある人は、聡明で進歩的な考えをもち、ボーダーレスをモットーとして活動するタイプ。そのため、堅苦しい決まり事やルール、業界の「お約束」などを嫌うでしょう。上下関係も無視しがちで、たとえ目上だろうが先輩だろうが、間違っていると思えばストレートに「違うよ」と言える人でもあります。このように、己のポリシーや正義感に反するものは誰だろうと認めない、反骨精神が強いタイプなんですね。
加えて、ヒロミさんは知性や言語、コミュニケーションなどを表す水星も水瓶座。水瓶座的要素が、ダブルで強化されています。水星が水瓶座にある場合、議論を好み、弁舌巧みで、独自の考え方をもつケースが多いのです。ヒロミさんも持論をよく口にしていますが、万人が納得する内容ではないはず。急先鋒とも呼べる、過激な意見が飛び出すことも。しかも、水瓶座は良くも悪くも正直者ですから、時としてストレートに言いすぎ、相手を傷つけてしまうことがあるのです。ただし、本人はいたって無自覚で、「何でそんなに騒ぐの？傷つくの？批判するの？」とケロリ。
ここで誤解していただきたくないのは、だからといって、水瓶座の性質が無神経で鼻持ちならない人ではないということ。ヒロミさんがキツーイ一言で相手を怒らせたり、場の空気をわざと無視した発言をしたりするのには、もっと他の要素があり、別の星が絡んでいるためかもしれないと私は考えました。そこで注目したのが、情熱や衝動、性エネルギーを表す火星が乙女座にあることです。乙女座も知性派として有名な星座ですが、みずからが目立とうとするよりも、優秀なサポート役として才能を発揮します。しかしながら、乙女座にはもう一つの顔が。それは、「皮肉屋」で「揚げ足を取る」というものです。水瓶座の議論好きに、乙女座の皮肉っぽさが加わった時、どうなるか。これはもう、毒舌家になるしかないでしょう。乙女座にある火星が、「言ってやれ、言ってやれ！」と炊きつけている状態です。
こうして見てくると、ヒロミさんがこれまでよく芸能界で生き残って来られたな、と感心する方も多いのではないでしょうか。大丈夫、ヒロミさんにはもともと人気運があるからです。感情や好み、ライフスタイル、そして人気を表す月が、大衆的な星座として知られる蟹座。ヒロミさんは大衆にウケやすい人気運の持ち主ということができます。大衆の意見を知らず知らずのうちに毒を注入したうえで発表する。これぞ、ヒロミスタイルといえるかもしれません。ヒロミさんへのニーズが途絶えることは、これからもきっとないはずです。
（三田モニカ）
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に「A型人間の頭の中」「B型人間の頭の中」（いずれも青志社）など。
