お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が12月27日放送の冠ラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、後輩芸人へのドッキリ企画で炎上したナイツ・塙宣之について「あんまり責めないで」と語っている。
塙はYouTubeチャンネル内の企画で、漫才協会に所属する結成2年の若手コンビ・ミーナに対し、「M-1決勝出場枠に漫才協会の枠ができたため、ミーナをその枠から出場させたい」旨を伝え、その気にさせるドッキリを敢行していた。
M-1審査員の塙からの言葉ということもあり、ミーナは動揺しつつそれを受け入れ、2回戦に臨むも結果は敗退。のちに数カ月間にわたる長期ドッキリだったことが知らされ、塙に激怒し、世間からも「芸歴年数に制限があるんだから、悪ふざけで若手の貴重な1年を邪魔するとか最低すぎる」「ミーナは精神的に乱れた状態で予選に臨んだと言っていた。普段通りのパフォーマンスなら突破できてたかもしれないのに…」などと炎上していた。
太田は、「塙に会ったんだよ。そしたらさ、元気ねぇんだよ」と塙の近況を伝え、「『お前、炎上してるんだって?』って言ったら、『いやぁ、本当に今回は全部悪くて…』って。とにかく反省してたんだよ」と罪悪感に苛まれていたという。
太田はそんな塙を元気付けようとしたが、「本当に落ち込んじゃって。可哀想でさ」と、思いやりを見せ、「かなり反省してるからさ、あんまり責めないでもらいたいなぁと思う」と語っている。
「塙の猛省する様子や、太田の優しさが伝わるやり取りではあるものの、太田は続けて『芸人が芸人をダマしたってだけの話だよ』『しかも、たかがお笑いコンテストだよ。M-1なんて言ったって。それを“人の人生を狂わせた”みたいなさ、バカ言ってんじゃないよ! あんなのシャレじゃねーか! 何で塙が炎上しなきゃいけねぇんだよ』とも擁護していました。ただ、ミーナがもし、太田の見解を聞いていたら、あまり納得はできなかったかもしれませんね。M-1を“たかがコンテスト”と位置付けるのは、あくまで、すでに大御所売れっ子となった太田からの目線。何しろ今やM-1といえば、生存競争が昔よりさらに激しくなった感のあるお笑い界において、明日のブレイクを夢見る名もなき芸人にとっては本当に一発当てるステップアップがかかった貴重なステージ。しかも出場できるのは結成15年以内という制限があり、毎年の成功と失敗の経験を踏まえ、傾向と対策を講じていくのが芸人の使命になりつつあります。その緊張感溢れる予選での戦いを、YouTube企画で妨害し、メンタルを乱したのは塙側の落ち度。ミーナ側には“あんなのシャレ”とは流せないはずです」(テレビ誌ライター)
落ち込む塙を「そんなに悩むことはない!」と元気づけてあげたかった太田の気持ちはわかるが、ミーナの知るところになるであろう、ラジオでの話題にするつもりであれば、ミーナにも配慮したほうがよかったかもしれない。
(木村慎吾)