世界を動かすほどのスーパーアイドルには得てして、家族に関して触れられたくない黒歴史が生まれるものだ。
1Dことワン・ダイレクションのメンバーであるルイ・トムリンソンの父親が自殺未遂を図った。ルイの父親であるトロイ・オースティン(46)は8月18日の午後6時頃、イングランド北部サウス・ヨークシャー州のドンカスターにあるキャントリー・パーク内で、ビール缶を1本飲んだ後、友人の車内でガス中毒自殺をしようとしているところを警察に発見された。警察に身柄を拘留されたあとも自傷行為を続けたそうで、治療のため近くの病院に移され、翌19日には治安判事裁判所に出廷したという。
トロイは私生活上の素行の悪さから友人たちから縁を切られて以来、うつ病に悩まされており、アルコールも常に摂取、そしてマリファナの常習者だったという。この事件に関して、かつて親しかったという友人が新聞の取材に語っている。
「とても悲しいことですが、彼は友達を全て失くしたんですよ。みんなから縁を切られたんです。マリファナの常習者で近年は考え方もおかしくなっていた」
そして、最後にこう付け加えた。
「この問題(自殺未遂)は息子のルイには関係ありません」
このコメントも当然で、じつはルイの父母は彼が5歳の時に離婚。その後も接触はあったようだが、ルイ自身はこの3年ほどは父親のトロイと口をきいていなかったという。
しかし、トロイの弁護人は「ここにはたくさんの事件背景があります。その根本には共同経営している事業の経済的問題に関する家族との不和があり、その問題により現在オースティン氏には固定住居がなく、ホームレスとしての生活を強いられていたのです」と説明している。
この件に関してルイの広報はまだコメントを出していないが、絶縁状態にあった父親とはいえ、経済状態や家族との不和が理由とも考えられる自殺未遂。世界一稼ぐアイドルグループのメンバーが「知らぬ存ぜぬ」でスルーできる問題ではなさそうだ。