今でこそ日本を代表するスーパースターのSMAP中居正広だが、幼少期は決して裕福ではなかったという。中居をよく知るアイドル誌ライターはこう語る。
「4畳と3畳半くらいの2間のアパートに家族5人で住んでいたそうです。当然お風呂はなし。風呂に入れるのは週2回で、夏は学校の授業でプールがあると、日曜日だけに。お父さんは仕事から帰ると『仕事の現場にはプールはないんだから、風呂に入らせろ』と嘆き、水のシャワーを浴びたそうです。冬はブルブル震えながら浴びていたと中居が明かしています」
赤貧エピソードはこれだけではない。吉野家の牛丼ですら高すぎて食べたことがなく、たまに行くのが大手ハンバーガーチェーン。ドリンクのMサイズを頼むと、親から体をつねられたとか。バームクーヘンは友だちの家でしか食べられず、一般家庭でカルピスを飲んだとき、あまりの濃厚さに衝撃を受けたと告白している。
「洋服も教科書もほぼ全てがお下がり。2人の兄から引き継がれた教科書は、年々改訂されてページ数が異なっているため、先生が『○×ページを開きなさい』と言っても、中居だけは違うので、毎年恥をかいていたそうです」(前出・アイドル誌ライター)
食事はおかずが少なかったため、中居は兄とおいしい白米の食べ方を考えたというから泣かせる。試行錯誤の末にたどり着いた答えは、白いごはんにバター、しょう油を混ぜるバターライス。時には、チューブのわさびに酢をかけた、わさびごはんのときもあったそうだ。何もないときは水をかけただけの、水かけごはんを口にすることも珍しくなかったという。
今ではウン億円プレイヤーになった中居。時おり垣間見えるハングリー精神は、間違いなく幼いころに育まれたものだろう。
(北村ともこ)