3月1日に最終回を迎えた「おっさんずラブ‐リターンズ‐」(テレビ朝日系)。登場人物の誰もがそれぞれの距離感で人生のパートナーとなる相手を見つけて大団円となった。
中でも第6話で吐血、第7話で精密検査、第8話で余命1カ月と宣告されていた吉田鋼太郎演じる黒澤武蔵は、最終回となる第9話でそれらが「すべて誤解」だったことが判明。自宅には基本的に他人は入れたくない、休日は春田(田中圭)と2人でゆっくりしたいという牧(林遣都)と春田を好きな武蔵は、小さなケンカや小競り合いを牧としながらも、最終的には春田と牧が住む隣の家に居住することになる。
「隣の武蔵」というポジションを見つけ、ラストシーンでは3人がわちゃわちゃするシーンで幕を閉じた。
「ネット上では『おっさんずラブシリーズがほかのBLドラマと一線を画しているのは、吉田演じる武蔵のおかげ』とする声が相次いでいます。唐突に第6話で病気フラグが立ち上がったため、一時は『武蔵が邪魔』『病気の武蔵は必要ない』とする非情な声もありましたが、最終回では“誰もが自分の望む道を歩んでいいのだ”というメッセージを、武蔵がいちばんわかりやすく体現したと言えるのでは。視聴者の肩を優しく押してくれる役割を果たしたのは、間違いなく武蔵だったと思います」(女性誌記者)
もともとはヒロインポジションと謳われて始まった「おっさんずラブ」シリーズにおける吉田演じる武蔵。新シリーズがあるとしたら、優しくて独特な世界観をまた守ってほしい。