「水泳を習いたい!」「バレエもやってみたいな」「みんな英語を習っているよ」など、いくつもの習い事を同時にやりたいと子どもが言い出して困っていませんか? 「そんなにたくさんやれないのでは……」「一つひとつにていねいに向き合って欲しい……」と感じて迷ったら、次の視点で考えてみてはいかがでしょうか。
■集中型・分散型それぞれのメリットがある
子どもの性格によって、やりたいものを1つに絞って没頭するだけでなく、興味の幅が広くてさまざまなことに挑戦意欲を表す場合があります。「僕・私にはできないかも……」とひるまず挑戦してみる気持ちが大きい子は、それぞれから吸収して成長できる可能性も高いため、その子の長所として受け取って複数の習い事に取り組むことを前向きに検討するのもひとつの方法です。
■豊富な経験は本当の“好き”に出合うための準備期間になる
まだ経験していない分野について、本当にやりたいことなのかずっと続けたいことなのかを決めることは難しいもの。たくさんのことを経験して、本当にやりたいことをみつけたというケースもよくあります。複数の習い事を同時にやらせる場合は、それぞれの習い事での子どもの様子を観察したり、どんな気持ちで向き合っているかをヒアリングしたりする中で、少しずつ絞っていくのもよいでしょう。
■親の調整が必要になるときとは?
本人のやる気を認めて複数の習い事をさせることになった場合、体力的にツラい状況になっていないか、それぞれの時間に集中できているかを観察することが大切です。すぐに飽きて他の新しいことに挑戦しようとしたり、頑張り過ぎて生活習慣が崩れてしまったりしては本末転倒ですから、必要に応じて習い事を整理・調整する必要性も視野に入れておきましょう。
やる気があることは喜ばしいこと。それをその子自身の大きな成長につなげられるよう、定期的に子どもと話し合い、状況やその子の気持ちを見つめながら、成長に必要な習い事の種類や数を検討・調整していきましょう。
(Nao Kiyota)