嵐が売れたのは“自分たちの頑張りじゃない”―。4月20日放送のラジオッ番組「川島明 そもそもの話」(TOKYO FM)にゲスト出演した二宮和也が、嵐がブレイクしたキッカケについてそんなふうに語っている。
二宮を始め、リーダーの大野智、松本潤、相葉雅紀、櫻井翔からなる嵐。言うまでもなく、1999年のデビュー以降、絶大な人気を誇り、2020年の活動休止まで旧ジャニーズを支える超売れっ子グループとして君臨してきた。
しかし、そんな嵐も全てが順風満帆なキャリアではなかったといい、番組で二宮は「ボクらのブレイクって、(TBS系ドラマの)『花より男子』なんですよ」と、松本が主演した2005年の大ヒット恋愛ドラマで火が付いたとコメント。さらに、「『花より男子』にまっさんが出て、その主題歌をもらったことによって認知が広がったから、誰1人として自分たちが頑張ってブレイクしたっていう感じじゃない。みんな“『花より男子』ありがとう!”なの、マインドが。『花より男子』に出てくれたことによって、名前が広がったみたいな」と、同作への感謝を語った。その一方で「もちろん頑張ってたし、スキルを上げていこうという努力はずっとしていた」としつつも、松本個人が請け負った仕事から嵐の全てが始まったという構図で、他のメンバーにはあまり具体的な手応えの実感はなかったとまで分析したのだった。
「松本の王子様キャラともマッチしたストーリーの『花より男子』は、井上真央、小栗旬、松田翔太といった人気若手俳優が顔をそろえたことでも話題を呼び、平均視聴率は19.8%、最終話は22.4%を記録する社会現象に。また、07年の『花より男子2』では平均視聴率が21.6%にまで上昇し、最終話は27.6%とメガヒット。これに伴い嵐の固定ファンも増えたのか、05年以前のシングル売上は10万枚~30万枚前後と、やや伸び悩んでいましたが、『花より男子』シリーズ以降は50万枚、60万枚、70万枚と売上枚数を底上げしていき、その人気を不動のものとしています。ただ、ひとえに“松本のおかげ”ということでもないでしょう。二宮自身も03年公開の初主演映画『青の炎』(蜷川幸雄監督)で印象的な演技力を見せると、06年にはクリント・イーストウッド監督、スティーヴン・スピルバーグ製作の映画『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビューも達成。嵐のブレイクに多大な貢献があったことは間違いありません」(テレビ誌ライター)
メンバーそれぞれがやるべきことをハイクオリティでこなしていたからこそ、嵐としての成功はより大きなものになったということだろう。
(木村慎吾)